東洋経済先週号の特集、「鉄道進化論」が面白かった。実は一部の在来線使用新幹線を除き、新幹線ビジネスは好調な話とか。たしかに一回だけ鹿児島中央と新八代という超マイナー路線を走る九州新幹線にのったことがあるのだが、結構な混み合い具合でトンネルばかりなんだけど、すごいなーって思った記憶がある。
北海道新幹線もそういう意味では札幌延伸はかなり面白いのかもと思ってしまった。

やっぱり飛行機は座席が狭いので疲れるし、離陸着陸時はパソコンが使えなかったりとか、もちろん機内でインターネット使えないし。新幹線は自由に動き回れるし、座席もまあまあ広いので疲れないよね。
そういう意味で実家の近くを走る九州新幹線全通は期待。でも古賀誠パワーで出来たといわれる、新船小屋駅はちょっと・・・すごいな。って思う。元々無人駅だからね。

でも特集の目玉はやはりリニア中央新幹線構想だろう。あの国鉄がJR分割民営化して最大の功績はこのリニアが実現することにあるのかもしれない。なんせJR東海が建設費を全額負担するんだから。この手の大規模公共事業を民間で全て賄うというのは並大抵のことではない。ルート選定でもめていたが、直線ルートが当たり前だろう。まあそういう方向性になりそうだが。一度乗ってみたいね。

その他、鉄道に関する話題満載でよくまとまっている本。

ところで、以前、事実誤認を指摘した「岡本博志の「若者塾」」ですが、やっぱり根本的なところで誤解があるようです。楽天との新球団争奪戦の経緯を勘違いされてるようで。

そもそも、あの話はまず最初にオリックスに身売りされそうになった近鉄にライブドアが待ったをかけたところから始まります。でも近鉄はオリックスへの身売りを強行してしまい、プロ野球選手会や世論の猛攻撃を受けてしまいます。それで、新球団を認めるという方向性になりました。

ライブドアとしては近鉄球団を引き継ぐつもりでしたが、はしごをはずされたので、新球団申請へと方向転換をしました。その際に楽天も新球団に名乗りを上げたのです。この時点で最終的に両者の案は同じ仙台を本拠地にすることになりました。なので、新球団申請のときはライブドアも楽天も仙台本拠地案だったのです。

たぶん、近鉄買収交渉と新球団の話がごっちゃになっているかと。最初は近鉄を引き継ぐ前提だったので、大阪本拠地案でしたが、最終的に近鉄がオリックスに吸収されることになって、仙台本拠地で申請しました。楽天が仙台案で申請したのはそのあとです。松山とかは検討しましたが(あれは坊ちゃんスタジアムの運営を任せてくれそうになかったのでボツになりました。仙台は最初っから宮城球場の運営を任せてくれる前提でしたから。)

たしかに、楽天の資金力はライブドアのそれより勝っていたのは確かでしたが、ライブドアも新球団に参入するには十分だったはずです。

岡本さんは真面目な方のようなんですが、こうも誤解されていると寂しくなります。

プロ野球再編問題_(2004年) - wikipediaに詳しい当時の経緯があります。

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