この「ホリエモンの錬金術サイト」ですが、事実と違うことが書かれていて、非常に名誉を毀損されているし、根拠のない誹謗中傷が多々見られるので、削除してほしいというのが私の要望でした。しかし、それを言うとまた粘着質に反論をされ、「言った、言わない」の応酬になってしまう可能性が高いと思っていたのも、批判をこれまでしなかった理由です。

実際、私は色々他にやることがあってこのテーマを完結できないでいる間に早々に反論がきました。なんというか、こういう生産性の無いこと、他人の足を引っ張る事は私は嫌なのです。私の事を気に入らないのはかまいませんし、仲間内で悪口を言うのもかまいません。が、こうやって事実と違うことを何度も何度も公開されているウェブで、まるで本当の事のように書かれると、私も困るので放置できないと判断したわけです。

まだ、私が逮捕される前までの連載ならばかまわないし、そのうち風化するでしょうからいいのですが、その後もどんどん更新され、私も放置できなくなりました。水に落ちた犬は叩けでしょうか?そんなことをしている時間があったら、もっと前向きな仕事に取り組んだほうが社会の為、自分の為だと思うのですが。。。。しかし、放置はできませんから、時間をかけて反論していこうと思います。

ただ、先にも書きましたが、私はライブドア社を追い出された身で資料は全て検察庁に押収されている身です。しかも宮内氏らとは接見禁止ですし、そもそも彼は収監中なので彼らに聞かないと分からない事は完全にはお答えできません。それを「困ったら宮内らのせいに・・・」みたいに書かれるのは心外です。私は連絡が取れる関係者には連絡を取ってきちんと反論しているつもりです。

1に関しては、特に具体的内容が無かったので省きます。「詐話師」とか言われるのは気持ちのよいものではありませんが。

2に関しては、前の反論でも十分に書いていると思うんですが、当時ネットバブルでネット関連企業の株式評価はうなぎのぼりでした。ヤフーやソフトバンク、アメリカではネットスケープなど等。当時ライブドア(オンザエッヂ)は3期連続増収で全期利益計上をしており、規模は小さいとはいえ、黒字体質で今後ネット関連市場が伸びていく事を考えれば市場での評価が上がるのは、至極真っ当な話で、別に「吊り上げた」わけでもなんでもないのです。その後ネットバブルは一旦はじけましたが、再びネット関連企業は力を盛り返し、ライブドアも2005年度決算で100億円超の営業利益を上げるに至りました。株式分割は一株あたりの投資単位を下げて誰でも株を買えるようにするためで、別にトリックでもなんでもないと思うんですがね。

で、山根氏は3億6千万が架空金流だと言い切っていますが、架空でもなんでもありません。上場に向けて上場前にトラブルがあって会社を退任したA氏の株を買い取る必要があったのだが、既にネット関連株の評価は上がり続け、以前よりも高い評価で第三者割当増資をしていて、A氏の株の評価もうなぎのぼりだった。しかし、私にはそんなお金を用意できない。安く買うことも出来たが、今度は税務上の問題が出てくる。だから、資産家であるA氏の父からお金を借りA氏に株式買取代金を払うというスキームができたのです。A氏父からは、A氏に直接お金が行くという形に話がまとまりました。A氏父には上場後株式売却でお金を返しました。ただ、返すまでに株価低迷で時間が掛かってしまい金利含めて5億近くのお金を払うことになったわけです。その間銀行でつなぎ融資をしようか、とか実際に別件で融資を受けたこともあり、ちょっと勘違いして本の記述は銀行からお金を借りたと書いたわけですが、A氏からその辺関連のことは書くなといわれたので、2版目からはその辺の記述が削除されているのです。

実際に、上場時の大量保有報告書には私がA氏父からお金を借りて株式を取得したと書いてあります。そして金銭消費貸借契約も結んでいますし、返済もしています。どこが架空なんでしょうかね?

「検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外」では、「ハエ」の話が出てきますが、どうでも良いですが、『護摩の灰』という慣用句であったとしても、「ハエたたき」と書いてある時点で「蠅」呼ばわりしているのは間違いないと思うんですが、何が言いたいのでしょうかね・・・・。「蠅」呼ばわりした挙句、「日本語読解能力がない」とまで言い切られています・・・・もうあきれて・・・

あと「田中慎一氏の言い分の方が信憑性が高い」と言っていますが、実際に100分割の時のファンドでの株式売却については彼が嘘を言っていたのは間違いないんですけどね。

さて、今日は時間が取れたので他の項にも反論しときましょう。

ホリエモンの錬金術5,号外には特に内容がなく、悪口に終始しているようですので省きます。
ホリエモンの錬金術6について反論します。

野村証券との株式の取引は、当時証券税制が改正されようとしており、源泉分離1.05%か申告分離20%(特例で数年間は10%)を選べたのが、申告分離に一本化される為、起業のオーナー社長が駆け込み的に簿価を上げるためにクロス取引をしたものです。その取引で1.05%課税されますが、その後株式を売却することを考えれば簿価を上げておいたほうが得だというものです。これは国税庁も認めている節税スキームで多数の人が利用したものです。山根氏が指摘するように特に不思議なものではありません。

「新規上場の場合、オーナー経営者は通常、持株の一部を市場に放出して株式の流通量を増やすと共に、創業者利得の一部を確保するものですが、ホリエモンの株式の移動状況を見る限り、それが見られない」事を根拠になにやら、推論が始まっていますが、オンザエッヂ(ライブドア)は上場後一貫して2,3年間株価は下がり続けていたので、そんなときに創業オーナーが株を売れるわけがありません。そもそも給料も沢山貰っていましたし、A氏の借り入れを返す以外にお金は必要なかったのです。それを疑念扱いされるのは非常に腹立たしいし心外です。

そもそも付録の株式の移動にかんしても、引用すると、
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【一株300万円で譲渡】 A→堀江貴文(120株)。
※この譲渡について、届出目論見書「株式公開情報」の”特別利害関係者の株式の移動状況”76ページ(注5)は、「資金調達を目的とする発行」としているが虚偽である。正しくは、「額面金額の60倍の価格による譲渡」である。
注(9)

H11.12.17
1,000株
【一株300万円で譲渡】 堀江貴文→大和証券SBCM(株)(30株)、堀江貴文→(株)光通信パートナーズ(10株)。
※注(8)の譲渡と同様、(注5)では「資金調達を目的とする発行」としており、虚偽の記載がなされている。
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と書かれているが、どこが虚偽なのか分かりません。A氏はその後ライブドア(オンザエッヂ)株の譲渡金額を元手に会社を興していますが、資金調達目的では?額面は確かに5万でしたし、その後60倍に株価が上がっているのも事実ですが、何か問題でもあるのでしょうかね?
下の譲渡は、A氏の株の取得資金の一部に充てたものです。3.6億の買取で1.2億は他社に譲渡したわけですから、届出目論見書に書かれている通り2.4億をA氏父から借りているということになりますね。ですから、資金調達目的でしょう。

和井内修司さんと、小飼弾さんへの株式譲渡周りの処理が「届出目論見書の記入漏れ」と称しているあたりも、どうやったらこんな曲解ができるのか理解に苦しむ記述となっています。
H11.08.03に、1:3の有償株主割当増資をして、私の持株は148株から4倍の592株になります。そこから、彼らにそれぞれ8株、4株と割当られ580株の持株となります。その処理は同じ日に実行されていますが、それをなぜか順番を逆にして、148株から12株割当られ、136株になってそれに対して1:3の割当を行い、544株になったのだが、その後両氏に1:3で割当られた株を買い戻したのが、目論見書に記載されていないと言い張っているのです。なんでわざわざ逆にするんだよ・・・・。

追記:
・・と思っていたら、山根氏の資料を良く見たらH10.08.03とH11.08.03と一年違っていました。届出目論見書の原本も手元にないので、検証のしようもありませんが、もし彼の記述が正しいのであれば、目論見書の記載ミスとしか考えられませんね。もしそうであれば、誤解を招いてしまい大変申し訳ありません。
普通に考えれば、入社時期から言っても、同じ日にやったと解釈するのが普通だと思います。


号外その2に対しては特に誹謗中傷以外に内容はないので割愛します。

というわけで、内容が長くなったので続きは後ほど。

ひろゆき本とどきました↓


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