ちょっと分かりにくいかもしれないけど、福岡県柳川名産の「ひしの実」です。ひしとは、あの忍者の「まきびし」の事で、もともとは、ひしを材料にしていたんだけど、鉄製とか竹製のものに代わっていったらしい。で、これは水草の根っこの太い部分で、まあ蓮みたいなもんかな。食感は栗と蓮の中間といった感じ。塩茹でにして食べます。なんだか、懐かしい味です。
柳川に強い友人に、「ひし」知らないの～って言ったら、送ってきてもらいましたので、みんなで食べました。「ひし」の焼酎も独特の風味があって美味しいんです。
『菱の実のすっきりとした香り』ひし焼酎 菱娘 720ml
さてさて、錬金術批判の続きですが、
山根氏の『ちなみに、第９期の単体の売上総利益率（売上総利益÷売上高）が、第８期の３２．４％から、一気に４４．５％へと１２．１％もアップしています。』のところですが、たしかに8期と9期を見ればそうですけど、会社の特徴というのはたった2期の比較だけで分かるものではありません。
上場2期目である（一期目は赤字なので比較してもしょうがないので）第6期の単体損益計算書からみてみると、
6期目:26.5%
7期目:44.2%
8期目:32.4%
9期目:44.5%
10期目:37.1%
となっています。
ライブドアは、急成長していた会社ですし、成長途上のため設備投資やら先行投資になったりして粗利益率は大きく変動しています。かりに、6期目が26.5%だったのが7期目に44.2%に急増してたら、7期目は粉飾だということになるんでしょうか？7期目から、8期目で利益率が急減しているのは、粉飾のせいですか？たまたま景気が悪かったとか、先行投資のせいとかではないんですか？
結果として、9期目は単体の架空取引を特捜部から指摘されていますが、だからといって利益率が大きく変わったから、というのは単なる結果論にすぎないでしょう。たとえば、6-7期の急増を山根氏は指摘していませんが、それはなぜでしょうか？適当に、利益率が変わってて怪しいと「思っただけ」でしょう。7期目は粉飾を指摘されていないのですから。
そういう意味で、彼の指摘は、「的外れ」だと言っているのです。
これが売上も大して変わらない、企業規模も変わらない成熟企業だったら、おかしいと指摘しても妥当かとは思いますが、売上も急増していて先行投資負担も重いベンチャー企業で言われてしまうと、利益率が上がっていたら、どこも「粉飾」だって言われてしまいませんか？
100分割の貸し株の件をいまさら私が説明する義務はないと思いますけど、ついでなので知っている限り、答えます。
貸し株先が２社と説明しなかった理由 -> 説明する義務がないからでしょう。説明するかしないかはこちらの胸先三寸。ライブドアはできるだけIRで生真面目に答える方針でしたから、どんどん深いところまで質問されてましたけど、普通は答えないよな。
それぞれの貸し株数・期間 -> いちいち覚えてません。株価にして2,3億分だったような気が。
貸し株先から会社へのキックバック有無/金額（業務・手数料を含む）-> 明確なキックバックではないと思いますけど、バーターで仕事は貰ったような覚えがあります。だって相手のミスなわけだし、こっちは貸す義理もないですからね。私は貸し株料は受け取ってないと思います。
5％ルールへの抵触有無 -> 抵触しないと思います。
株価変動が大きな時期にも関わらず開示をおこなわなかった理由 -> 法的な開示義務がないからです。ありますか？
ロックアップ契約への抵触有無 -> ロックアップ契約は証券会社との相対契約であり、証券会社側が必要だと認めたら株式の売却は可能だと書いてあるはずです。
クリアリング機構を介さず直接貸し株した理由 -> 理由は知りませんが、急いでいたからじゃないの？あるいは、証券取引所の要請か。
１０分割の時には村上に貸し株して数億のキックバックを受け取って無かったですか？ -> そもそも10分割の時に村上ファンドに貸し株をしたかどうか、覚えていません。オファーがあったことは覚えてるんですけどね。途中で立ち消えになったと思っていたんですが、ある人は貸し株したって言うし。
だいたい・・・流通量が1/100とか1/10になる旧株市場の値動きだけをみて、重要度が高いといっていることこそ、単なる空騒ぎなのです。新株市場（発行日決済取引市場）の値動きはさほど大きくなく、それを見ていれば、旧株市場が空騒ぎだってことは分かるはずなのにね。
そういえば、元フジテレビの頼近さんがお亡くなりになっていましたね。例のフジテレビ本にも彼女が出てきていて、波乱万丈の人生だったのだなあ、と改めて思いました。頼近さんの知人の方とちょうどその話を先日していたところだったので、偶然だなあ、と思いました。ご冥福をお祈りいたします。。。
