ゴールデンウィークのこんな天気の良い日に、結局ステロイド剤点滴のせいでだるくて一日寝てました。でも久しぶりにゆっくり寝られて気持ちよかったのですが。

というわけで、時間が多少あるので、少しずつ「ホリエモンの錬金術」サイトの、細かいところにも一つ一つ指摘を入れていきます。まず、1のサイトですが、自転車操業云々とありますが、これは適当ではないでしょう。この時期のライブドアは金融事業での収益を元手にしてネット・メディア事業の強化(TC-CMなども含めた巨額の広告投資、データセンターなどのインフラ投資)をしている最中で、常に金融事業以外はトントンか若干赤字の状況で投資し続けていたわけですから(それはしかもセグメント情報として開示されています)。またM&Aも活発に行っていました。

M&Aに関しては、多くの事業は事件後、売却されていますが例えば、会計ソフトの弥生などは売却により500億円もの巨額の売却益をライブドアにもたらしており、世間で喧伝されるように「わけのわからない会社をのべつまくなしに買収していた」というのは、全く適当な表現ではないと思います。
つまり、将来へむけた投資をやめれば、すぐに大きな黒字を出すことは可能であり、それは資金繰りに窮した場合に使われる「自転車操業」という表現は適当ではないということです。

まあ、この作者は企業経営者ではないので、余りその辺の事情はご存知ないのでしょう。光クラブの人みたいに資金繰りに窮したわけでもなく、実際にあれだけのバッシングを受けたのにも関わらずライブドアは1000億以上の現金を抱え、すべての訴訟に敗訴したとしても数百億の現金を持つ優良企業で、傘下の旧ライブドアメディア事業部も、黒字体質です。将来への大きな投資をしなくなったら、すぐに黒字化できるという証左でしょう。安易に一緒にすることは、名誉を毀損する行為他なりません。

錬金術2に関しては、特にはありません。ハエ呼ばわりされるのは気持ちのよいものではないですが。つか、普通知らない人たちに向かって、どんだけむかついたからといって「ハエ」はないと思いますけどね。。。自分や自分の家族が「ハエ」呼ばわりされたら、嫌だと思って自粛したりしないのでしょうかね・・・。

ホリエモンの錬金術 -3ですが、上場前に株価評価が吊り上げられているとのことですが、当時の新興市場ネットバブルの状況をご存知ないようです。当時、ネット企業はアメリカのヤフーやネットスケープなどを中心にして、非常に高い株価が付いていました。当然、日本のネット企業にもそれは波及し、未公開株であっても、上場すれば高い評価が付くのではないかと皆期待していたわけです。1999年上場直前期の決算ではライブドアは黒字であり、他社が軒並み赤字や売上がほとんどない状態で上場して高い株価が付く状況では、ライブドアの評価は高いものでした。

しかも顧客候補であるネット企業そのものが巨額の資金を得ている状況ですから、将来のライブドアの業績も期待できるということになりました(その後期せずしてネットバブルは破綻するわけですが、それは我々の責任ではありません)。上場1期目こそ赤字決算でしたが、その後は黒字決算を続けてきました。2004年度だけ、3億の赤字だと検察庁から言われましたけどね。仮に検察庁の言い分を認めたとしても、他のマザーズ上場企業に比べれば、相当マシなほうでしょう。

私たちが吊り上げたというよりは、むしろ市場環境がそうなっていた、という事でしょう。当時の状況では、楽観的な予測を立ててもおかしい状況でなく、将来キャッシュフローを考えれば、短期間で株価が上昇してもおかしく無かったわけです。未公開株であっても需給のバランスというのはありまして、一株いくらでもいいから、投資をする!という会社が当時はワンサカあったわけで、合理的に説明がつく株価であれば、一番高い価格を出すところに株を引き取ってもらう、増資に応じるというのは、なにもおかしいことはなく、この人の言ってることは単なる言いがかりです。

さて、株式分割についてですが、これは私の持論で一株当たりの金額は過度に小さくなければ、数百円というオーダーであれば、一番適当であるという考えによるものです。なぜなら、このくらいの金額にならないと、資金力のない個人投資家はリスク分散した投資ができないからです。一つの会社の株を一株しかもっていないと価格変動が気になりすぎてどうしても短期投資になってしまいがちです。たとえば、10株もっていれば、株価変動に応じて1株売ろうとか、3株買いたそうとか、そういうリスク分散ができます。それを10社とか複数社に分散してポートフォリオを作るのがプロの投資家です。1社一株だといつまでたっても、個人投資家はプロのカモのままでしょう。

一株500円としても、500 x 10 x 10ですでに5万円です。自己資産内での株式投資の比率は多くても20-30%にしておくのが適当だと思います(株はリスクが大きいからです)。100万くらいでも一社当たりの株数を40株とか持てるようになるし、10株ずつ40社でもいいわけです。そういう世界を実現したかったし、そういうことは当時からもアピールしていたと思います。

が、周りの口の悪い人たちは、この錬金術ブログの作者と同じように、分割を利用して儲けたとかインサイダー取引をしただのと、いいますがそれは一切ありません。実際に裁判でも100分割のことは検察が指摘しましたが(分割で株価を吊り上げ自社株を高値で売却したとか)、判決では100分割そのものは関係ないとしました。また、当然インサイダー取引など行っていれば摘発されるはずですが、それも行われていません。

そもそも分割で一株あたりの価格が増えていないことは、以前のブログでも指摘した通りです。100分割直前の株価とニッポン放送株取得後の株価は300円台とほぼ、同じといえます。むしろ、増資などで私の会社の支配権プレミアムは消えてしまいました(上場時は50%以上を保有していましたが、140億の売却前で20%ちょっとでした)。なのに、分割で私が儲けただと?嘘も休み休み言えってんだ(笑)


続きはまた。これだけ分量があると反論も大変です。はっきりいって2005年当時の私には時間的にも無理な仕事でした。だったら、専門家雇ってやれよ、とか言われそうですが確かにごもっともです。が、こんな後ろ向きな作業にお金かけるのも勿体無いし、モチベーションも上がりません。今は、私はこんな立場になってしまったので、仕方なく否定するためにこんな後ろ向きな作業をしています。足を引っ張る人の相手をするのは、本当に嫌なことです。足を引っ張る人は、どういう気持ちで足を引っ張ってるのでしょうか?そんな自分が嫌にならないのかなあ・・・・?

彼はどうも、この錬金術サイトで有名になっているみたいだしなあ。まさか、これが本当だと思われたら困るので、これからも徹底的に批評していきます。つっても、前も書いたとおりこのサイトの話の中核は、「A氏所有の株が、実は私の借名株だったという、トンデモ話」なので、本来は、そもそも批評するまでもない話なのですが・・・・検察まで信じてしまっているという事実もあるわけで。それは私や私の周りの人に実害があるので、なんとかせねばと。

さて、ロフトプラスワンで「徹底抗戦ナイト」というのをひろゆきとやることになりました。人生初ロフトプラスワンです。さあ、酒でも飲みながら裸になるか!(冗談です)

あ、あと私が料理作るの、意外とかいうコメントありましたけど、むしろそっちのが意外ですが。今はcookpadとかレシピサイトも充実してて楽になりましたねー。料理つくるの。料理作れないって人が何で作れないかのほうが私は謎なんですよね。

さて、遂に「バガボンド」が全巻届きました。

バガボンド 29 (29) (モーニングKC)
井上 雄彦 吉川 英治
講談社 (2008-11-28)


連休中読もうと思ってたけど、時間とれるかなあ・・・。