弘兼さんの漫画は大抵チェックしてるんだけど、今回の黄昏流星群は、江戸時代後期の武士がテーマだったので、面白かった。藤沢周平モノも江戸時代後期だが、先日紹介した「下級武士のリストラ戦記」などもそうなのだが、とにかく現代と近代の境目の時期というのは、いろいろな意味で面白い。

武士はいわば国家公務員・地方公務員であり、サラリーマン的な仕事もしつつ、武芸もたしなまなければいけない。ごく稀にではあるが、真剣で人を斬ることもあるのだ。そのギャップが面白い。いや、面白いといってはいけないのかもしれないけど。

江戸末期と明治時代の間に、なにか大きな壁があるわけではない。人々はシームレスにその時代を生きていたのだ。だからこそ、今とはまったく違う価値観の江戸時代に、明治時代の人が生きているような、それが滑稽に感じるのかもしれない。

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この辺は、映画化されたので見たことある人も多いだろう。

手塚治虫の陽だまりの樹も、彼の祖先を主人公にした名作である。幕末の医者を中心として江戸の風景を描写している。時には血なまぐさい話も出てくる。

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あ、新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー後編~でたみたいです。