かんぽの宿問題、鳩山氏がしつこいです。

◎日本郵政の回答に不満=かんぽの宿問題で鳩山総務相

総工費280億円 豪華ホテルが含まれていた!

そもそも、このオッちゃんは何を考えているのかよくわからん。用はもっと高く売れるところがあるはずで、オリックスはズルをしているに違いないって思い込んでいるのだろう。

「しかも、一括譲渡の物件の中には、「かんぽの宿」以外にもおいしい物件がイロイロある。首都圏にある9つの社宅もそうだし、もう1件怪しいのが、さいたま市のJR「さいたま新都心」駅前の官庁街区に立つ「ラフレさいたま」だ。都心までのアクセスが抜群にいい上、建設費だけで譲渡金額(平均)の200倍を投じた“超豪華ホテル”である。」

なのだそうだが、そもそも一括譲渡になっている理由は、今も将来も全く採算の取れる見込みのない施設も抱き合わせで売らないと、そこの雇用も維持できなくなるし、もし維持しようとすればものすごいコストを日本郵政=国が100%保有が掛けなければなるからなのではないか。だから、なかにはオイシイ物件が入っているのは当然のことだ。この超豪華ホテルにしたって減価償却があるからキャッシュフローはさほどマイナスにならないにしても、マイナスはマイナスである。まあ、譲渡時に一括償却しちゃうんだろうから、PL上プラスにするのは比較的容易ではあるだろう。

が、他の大赤字物件は当面リストラなしに経営再建をせねばなるまい。もし、ここで鳩山氏がゴネて譲渡が遅れれば、赤字はずっと続くだろうし、そもそも「かんぽの宿」が無駄な施設を全国に作りまくって赤字をだらだら垂れ流しているのがまずいのだ。

なんか、どこかの田舎の「かんぽの宿」を鳩山氏は訪問して、こんな立派な建物がこんな価格で・・みたいな事を口走っていたが、いくら建物が豪華でも客が来ないと商売にならん。そんな基本的なことくらい分からないのか。まさかそんなことはないよな。

景気が回復したら、そりゃあ、今よりは高く売れるかもしれない。が、建物は経年老朽化していくだろうし、その間は年間40億の赤字が続くだろう。いや、もしかしたら不況で客足が遠のいてさらに赤字が膨らむかもしれない。都心の一等地だけは何年か後の景気回復時に高くうれるかもしれないが、田舎の施設の値段など変わらないだろう。というかもっと下がっているだろうね。

それと、日本郵政は来年あたり株式上場を予定していたのではないのか?郵便事業もダメで、保険事業は景気悪化の影響をモロにうけるのではないか?そしたら、株式売り出しで国庫に入るカネも相当減るんじゃないのか?そしたら誰がそれを補填するのだ?国民だろう?

というような、基本的なことすら理解していない人も多いはず。そこに付け込んで、彼は規制改革派の象徴であるオリックスを叩くポーズを見せ政治的に利用しているのではないのか?もし、彼がそういう基本的なことも理解せず、本気で「かんぽの宿」の譲渡に問題アリとおもっているのであれば、相当おかしいとしか言いようがない。それとも、「かんぽの宿」は国の持ち物だから、商人風情(江戸時代は士農工商の一番下だった下賎のものというような感じで)は、採算度外視して簿価で購入しろとでも、彼は言いたいのだろうか?たぶんそうなんだろうな。

大体なんで日本郵政がホテルや旅館なんぞ、運営する必要があるのだ?

なんて、書いていて思ったのですが、麻生政権は早晩潰れるので、ということは鳩山氏も大臣の座から転げ落ちるのはもうすぐなので、彼の意味のないゴネ状況は終わるんですね。良かった。良かった。あ、でも民主党とかも、こういうゴネやりそうだなああああ・・・・。

そいや、亀井さんの実家のすぐそばにも、閑古鳥が鳴いていた「かんぽの宿」があったなあ・・・。



子供の頃、「かんぽの宿」とか「国民宿舎」なるものに格安で泊まった事あるんですが、子供ながらにこんなに客居なくてこんなに安くてやっていけるのだろうか?と思っていましたが、国民が納めた保険料とかで補填されていたんですね。


あ、あと景気の話わすれてた。コメントいくつかもらっていましたね。
景気は回復するでしょう。たとえば景気がどんどん悪くなり、誰も車買わなくなって、フェラーリが1円で買えたら、田舎の車好きはみんな買うでしょう。駐車場ただみたいなもんだし。ガソリン食うったって、毎日乗るもんじゃなし。メンテコストはそれなりにしますけど。皆買いに言ったら、そのフェラーリの値段は1円から急騰するでしょう。そしたら中古車屋も活気づいて、社長はそれなりに夜の街に繰り出すだろうし、社員もそれなりに外食とか旅行とかするようになるでしょう。

みたいな感じで景気はどんどんよくなります。

また、世界各国の中央銀行がゼロ金利政策を取っているわけなので、銀行は金を貸しさえすれば儲かるようになります。だから、安全な貸し出し先から優先してどんどん貸していきます。そこで、うまいスキームを生み出したところに集中的にカネが投入されます。最近でいえば不動産証券化みたいなものですね。単体ではボラタリティが大きく流動性が極端に低いのですが、それをまとめて、上場までさせて、見せ掛けの流動性を生み出したような。

そんな景気の良い業界が出来、そこからシャワー状にカネがばら撒かれます。そんな感じに景気は回復していくんだと思いますよ。日本のゼロ金利政策が円キャリートレードを生み出し、それがサブプライムローンのような形で米国に波及したという側面もあるでしょう。

世界の終わりみたいな見方してる人も居るみたいですけど、まだまだ中国やインド、その他の発展途上国は人口が増え続けていますから、その人たちが先進国並みの生活水準を手に入れるまでは経済は景気循環を繰り返しながら発展していくことでしょう。

人口が世界的に減り始めたらその限りではありませんが。