実は、日本神話に興味がある。
大学では考古学科に行きたかった時期もある。
まあ、それは実家の近くが遺跡沢山あったのにも影響されてるし、MASTERキートンにも影響されている
小学館
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話がそれるが、MASTERキートンは、浦沢直樹の最高傑作だと思う。20世紀少年なんかよりよっぽど面白い(20世紀少年は最初のころしか読んでないが)。
考古学科は、私のような成績の悪い人間は入れてくれなかった(進振りで落とされた。考古学科に落とされるくらいだから、成績は推して知るべし)。が、講義はいくつか受けたことある。。が、リングとフィッシャーのデッサンとかやらされて、すぐに講義でなくなったけど・・・・。
で、日本神話である。
世界的に神話というのは、歴史学や考古学では軽視されがちである。が、実際には神話と史実の整合性が高い傾向が強い。
たとえば、中国の夏王朝の伝説や、ギリシャ神話のトロイの伝説などが有名だ。両者とも考古学の発掘の成果として、従来は伝説だと思われていたものが実は、事実であったと証明された。
講談社
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実際日本の神話も、古事記や日本書紀の特に景行天皇以前の記述については、まゆつばであるとの意見も根強い。また、魏志に出てくる、邪馬台国の存在についても、そのものの存在は否定しないが、どこにあったかなどは、今でも激しい議論が交わされているほどだ。
古事記や日本書紀と、中国の歴史書との相関関係についてもいろんな議論があるところ。陵墓参考地なども宮内庁が管理しており、考古学的調査が行われたところはごく少数である。
神話というものは、実際に起こったことをデフォルメしているものの、半分くらいは事実だという可能性は高いと思うし、実際そうであったほうがロマンがあるでしょう。中でも私が気に入っているのは、日向をベースにしたストーリー。
新潮社
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この本では、アマテラス率いる高原族は朝鮮半島にいて、ニニギノミコトの時代に九州に渡り、そして神武天皇の時代に日本を統一したとしている。
中央公論社
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この本は、もっとストーリーが面白い。古事記巻の最初のシリーズ「ナムジ」は、出雲の大国主のことで、その長男と設定されている、ツノミが物語をひっぱる形で、「神武」のストーリーは展開している。
当時、朝鮮半島に近く、おそらく朝鮮族が移住してきたと思われる出雲の先端文明と出雲の土着勢力との争いや、卑弥呼率いるやはり、北方系日本土着勢力で、日向に本拠を構える、邪馬台国との確執。南方系土着勢力と設定される、熊襲や隼人と邪馬台国の争い、畿内の大和勢力は実は出雲から流れてきた勢力だという設定が非常に面白い。
神武天皇の東征の話が、実は政略結婚のことであった、というストーリーも面白いね。
普通に考えると、文明ってのは、大河が形作る肥沃な平野に発展すると考えられ、それが邪馬台国北部九州説や畿内説などの有力説を形作っているのだろうけど、実際には当時の近畿地方の、特に河内平野は、大部分が海の底だったことが近年、明らかにされているし、筑後平野なども現在の海岸線よりも当時はかなり内陸部にあったらしい。
そもそも、当時の先端文明は明らかに、中国・朝鮮半島にあったと考えられ、そこから一番船で到達しやすくて、大きな平野を形成しているのは、出雲や日向だった、と言われても、たしかにあまり違和感はない。
当時は山を越えて内陸部のほうにある平野に行くのは困難なことであっただろう。舟運のほうが便がよかったはずだ。
と、古代史のロマンは尽きない。が、日本神話を本当の意味で解き明かすには、やはり陵墓参考地の発掘は不可欠であろう。
これから、いろんな成果が上がってくることを期待したいね。