親友のご自宅でお母さんから、もし良かったら好きなもの持っていって、とアクセサリーや時計を見せて貰った。
親友らしい女性らしいネックレスや、指輪、時計、ブレスレット。

私は腕も指も大きくてはまらないので、時計を一つ貰ってきたよ。

可愛らしいのは似合わないから、黒ベルトのフェイスが大きく見やすい時計。

電池が切れて止まっていたけど、まだまだ全然使えるし、キレイだったから今日仕事帰りに時計屋さんで電池を入れ直してきました。

腕が細いから、私が腕に巻くとギリギリなんだよね。

親友の腕の細さが、ベルトの穴の位置で分かってしまう。

また、電池を入れてカチカチと時を刻み始めたよ。

これからは、私が彼女の代わりに、見れなかった場所や、行きたかった場所へこの時計と一緒に見に行こうと思う。

車の助手席は乗せてあげられなかったけど、時計片手に運転すると思う。

やっぱり、貰った手紙を読み返すと自然と涙が出てくるよ。

お父さんお母さんも、さみしくて悲しくて、涙を流す日があるんだって。

私も一緒だ。

もうすぐ月命日だね、一ヶ月経つなんて信じられないよ。

時間なんて、残酷に過ぎて行くもんなんだ。