ベル6月25日リリースのニューアルバム『fiction』セルフライナーノーツベル

音譜1. こいはなび音譜

この曲は、タイアップのお話を頂いてから、そのドラマのストーリーを踏まえて曲を作るという初めてのスタイルで制作しました。この制作スタイルがきっかけで、今回のアルバムコンセプト"フィクション"に繋がっていった気がします。
この曲では、大切な人が困難にぶつかったときに、自分の無力さを感じながらも、その人を励ましていたいし、そばで見守っていたいっていう、そんなもどかしい気持ちを描きました。そして、タイトルにもなっている“恋花火”は、好きな人と目が合ったときの一瞬のときめきを表していて、心の中で打ち上がる花火のようなイメージで使っています。
あと、切ない世界観が演出されているイントロのアコギのフレーズは、増崎さん[from DIMENSION]ならではという感じの味があってお気に入りです。



音譜2. あなたのココロ晴れますように音譜

アコギのカッティングとパーカッションのリズムが爽やかで、全体的に夏っぽいサウンドに仕上がりました。
“頑張れるよ”って肩をぽんぽんと叩いてあげるような、少し肩の力の抜けたエールソングになったと思います。
聴いた時に“自分の事を励ましてもらってる”という気分になってもらえたら嬉しいし、"あなた"を自分の大切な人に置き換えてみたりして、色々な捉え方で楽しく聴いてもらいたいです。
曲調では、全体的にピースフルな雰囲気の中、途中のメロディーパターンが展開するところは、ちょっと懐かしいフォークソングのテイストがでてたりして面白いんじゃないかなと思います。久しぶりに参加頂いた大田さん[from doa]のコーラスも全体的にアクセントをつけてくれました。



音譜3. To Beat the Blues音譜

ちょっとダークでアンニュイな雰囲気のこの曲は、倦怠期のカップルの一緒に居ても何故か心が寂しいという、そんな複雑な気持ちが出ています。私的には、メジャーじゃないけど、なんかカッコいいインディーズ映画の一コマっていう感じの世界観がとってもお気に入りです。
あと、この楽曲では特に、歌詞の世界観に併せて感情を押し出すように歌ってみました。サビでは"to beat the blues"というフレーズを、岩井さん[from 三枝夕夏 IN db]を始め、後半は結構たくさんの人数で一緒に歌っているんですが、そういう部分からも淡々としつつ情熱的みたいな感じを醸し出せたんじゃないかなと思います。



音譜4. Summer Flooding音譜

この曲は、自称力作で、ずっと大事にとっておいた曲なんですが、どんな歌詞を書こうか悩んでいる間に悩み過ぎて半分埋もれていました(笑)。
今回、AZUKI 七さん[from GARNET CROW]に詞を書いてもらえる事になった時に、一番にこの曲が思い浮かびました。そして、この歌詞の世界観こそ、AZUKIさんの持つ魅力が際立っている曲だと思います!
そんな歌詞の世界観に寄り添う感じで、サビのメロディーラインと絡み合う厚めのコーラスワークが、少し幻想的な雰囲気を作れたんじゃないかなと思っています。
さて、この曲は希望と絶望、果たしてどっちなのでしょうか...!?



音譜5. Baby one more smile音譜

この曲は、子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで幅広く共感してもらえる曲だと思います!こういう明るくて聴いていたら思わず口ずさんでしまうような曲は、作っていても楽しいし、肩の力を抜いてくれるので、私にとっても聴いてくれた人にとっても嬉しい歌なんじゃないかななんて思います!
明るいサウンドを刻む四つ打ちのリズムも、きっと気分を盛り上げてくれます。



音譜6. ごめんね、今でも好きで居ます音譜

この曲の歌詞は、主人公が昔の恋人に再会して、またその人に想いを寄せるんだけど、その人にはもう他に心に決めた女性が居る…、というひとつの物語を作るような気分で書きあげました。
人を好きになるのは素晴らしい事なのに、"好きになってごめんね"と言ってしまう健気な主人公は、自分でも応援したくなってしまいます。イントロの口笛や、弾き語りのように音数の少ないアレンジで、全体を通して優しい感じに仕上がったと思います。



音譜7. 最後のプレゼント音譜

過去にサヨナラをして、未来への第一歩を踏み出そうとしているこの曲の主人公は、実は「ごめんね、~」(M-6)の女の子をイメージしました。一般に続編ストーリーを募集していたんですが、同時に私も私なりにストーリー考えてみた作品です。
アレンジは、曲の持っている明るい雰囲気と、詞の持っている迷いもありつつ前進して行こうという所が良い感じにマッチしていて、間奏のピアノソロも何か始まりを予感させるような雰囲気になりました。
"サヨナラが始まりの合図になる"が、この曲のキーワード&Everythingです!!
つらい時こそ始まりのサインを見失わないように歩いて行きたいですね☆



音譜8. Never to Return音譜

AZUKIさんに作詞を依頼して、一番最初に頂いたのがこの曲なんですが、肩の力が抜けていて、大人な前向きさといいますか、広い心で物事を捉えているこの曲の女性像が、とても素敵だなって思いました。こんな気持ちで生きていたい!そんな私のテーマソングです。
アレンジも穏やかな海の波のようで、ゆったりと淡々と流れる感じが歌詞の世界観とマッチしていると思います。



音譜9. 心をつないで音譜

この曲は、今までにライブで何回か歌っていて、新曲の中では一番最初に出来た曲です。フォークロック的なサウンドが、今までの作品に近い印象の曲だと思います。
ヒトとヒトは繋がるからこそ素晴らしくて、そして、幸せを知って、繋がるが故に感傷的になったりするわけなんだけど、相手を受け入れる事によって自分を好きになれたりする、そんな心の生き方を歌った曲です!
目をつぶって聴いてみてください。(←オススメです。)



音譜10. サラッサ・サラササ音譜

この曲は、スタジオでドラムの亀井さん[from the★tambourines]とギターの岩井さんと私の3人で一発録りの勢いで作りました♪
演奏は3テイクくらい通したらOKをもらえて、歌入れもノリ重視という事で10分ぐらいで終わった気がします(笑)
最後に犬っぽくしてみたんですけど、恥ずかしくなって笑っちゃいました。まさか笑い声まで使われているとは思わなかったです(笑)
このアルバムを料理のフルコースに例えると、合間のシャーベット的な存在のこの曲、皆さんも一緒に"サラッサ・サラササ"口ずさんでね♪



音譜11. 夏のある日に音譜

ブルースハープから始まる、ちょっとレトロでノスタルジックな雰囲気のこの曲は、聴いているだけで、まるで青春映画を見ているかのような気持ちにさせてくれます。
この曲では、AZUKIさんの歌詞のちょっとした言葉の使い回しが男前なので、男女問わず昔の青春を思い起こしてくれるような、そんな曲になっていると思います!



音譜12. 千年続く愛音譜

この曲では、主人公の今は亡き人への想いを歌っています。
去年、友人の父親が亡くなった時に、死ということをより身近に感じて、そんな時に生まれました。
曲を聴いたら、私自身心が洗われて、素直になれるので、皆さんにもそれが伝わったらいいなって願ってます。
明日からの自分を大切にしてくださいね☆
増崎さんの奏でるスライドギターが泣けます!