身辺雑記     2024,5,12ブログ

物が高くなったなあ…

 だんだん物が高くなってきた。あれも…これも…。

 円安の影響だろうか。円の価値がどんどん下げっているみたいだから値上げをしないとこれまでの“儲け”が保てないからか…。いや…、会社や商店がやっていけないからか。

 何気なくお金を払おうとして一瞬戸惑いを覚えて、財布を睨む。

 数日前のこと。散歩をしていて自販機でペットボトルの水を買おうとした。すると1週間前は、130円だったのが突然160円の表示がなされていた! ←※これは今日の散歩で確認して間違いでした。『綾鷹』が高くなり、水の方は130円でした。ごめんなさい。(2024,5,12夕…記)

 つい数年前に一度値上げされたんじゃなかったっけ。その頃は110円だったと思うけど…。正確な数字じゃないけど、値上げされたのは事実だ。

 自販機のボタンを押す手が止まってしまった。でもね、飲まないわけにはいかない…。

 

 書店に寄って文庫本の棚を見ながら歩いていた。

 青山文平氏の『底惚れ』(徳間時代小説文庫)が出ていて思わず手に取る。結局悩んだ末買ったのだけれど、この文庫本1冊の値段が800円だ。そんなに厚い本でもないけれど…。

「高いなあ! 買わずに図書館で借りればいいじゃない…」

 そうは思うけれど、ぼくの場合は、これまであまり図書館を利用してこなかった。文庫本は買って手元に置いて好きな時読んでいたい。

 ぼくの兄は、図書館をよく利用しているみたい。友人の吉益さんも図書館をよく利用されている。

 

 少し前に購入した岩波文庫の『ショック・ドクトリン』(上下巻)も高かった。文庫本になったから買おうかなと思って手にとると1冊が1650円。2冊で3300円だ。読み出すと面白いから「まあ、いいかな」と思ったけれど、やっぱり高いよ。これに消費税がかかるんだから。

 今年になってから特に、ペットボトル1本、文庫本1冊買うのに戸惑いを覚えて買うのを思い留まっている。

 

 自販機の水や文庫本1冊の値段で“値上げに対する痛み”を感じるんだから、食品関係など含めて、いろんなところで生活にしわ寄せがきているんだろうと思う。

 周囲から「何を今ごろ寝ぼけたことを言っているの!」とお𠮟りを受けそうだけれど…。

 

道ばたに座って…

 ぼくの簡単スマホで、道端の雑草や花に関して検索できる方法を教えてもらった。グーグルの画面から写真のところへアクセスして、調べたい植物を撮ると下欄に名前が出てくる。

「ああ、これはいいことを教えてもらったな」

 と思った。

 東高根森林公園まで歩き、それからいつもの長尾の里ハイキングコースを歩く。

 坂道の途中の民家の石垣に薄青紫色のかわいい花が地を這うように咲いていた。

「この雑草にも名前があるんだろうな」

 と思って、さっそくスマホで調べてみた。

『ツタバウンラン』―と表示された。ヨーロッパ原産。

 それだけでうれしい。名前を覚えるまでには時間がかかりそうだけれど…。

 ところで森林公園内の花壇には、ぼくの知らない花たちがたくさん植えられていた。美しいのもいいが、どちらかと言うとぼくは雑草の方に心を惹かれる。ふだん誰にも見向きもされないように生えている雑草に名前があって歴史もあるってすごいことだなと思うんだね。

 花壇の花の方では、『アグロステンマ』という撫子の一種の花を知った。

「何だろう。ナデシコ? それともコスモスの一種かな…」

 ぼくの知識は、ほんとうにこれくらい、みんなに笑われるくらい何もなくて恥ずかしいけれど…。

 すると『麦撫子』の表示があって、ヨーロッパから輸入された作物にタネが混じっていたらしい。ヨーロッパでは有害植物になっているようだ。

 最近、あっという間に空き地に咲き始めた『ナガミヒナゲシ』と同じだね。

 ついでにもう1つ。

『ムルチコーレ』の花を知る。こちらはかわいい黄色の花だ。ヒマワリを超小型にしたみたいな花がたくさん枝分かれして咲いている。アルジェリアが原産だという。これは観賞用に輸入されたのかな。

 一カ月前に名前を知った『ツルヒメソバ』、これはもう名前を覚えて、見つけると口の中で誰にも聞こえないように「お前の名前はしっているぞ。ツルヒメソバだな」なんて言っている。これはヒマラヤ原産らしい。

 

 なんだろうね。植物の方が遥かに早く、しかも大きな広がりを持ってしたたかにこの日本において各地に生育し、とりあえず今は、日本の町中の風景を変え始めている。

 そうだ! 農作物も変わり始めたね。野菜の葉物なんかいろんな種類が農家で栽培されマーケットに並んでいて、食べておいしい。これも国際化の一つか。