学級みんなでお祝いの会 2024,5,8 ブログ
《はじめに》
学級でうれしいことがあると黒板の片隅(左上)に書いた花丸の中の数が増えていきました。花丸は赤いチョークで書きます。小さな丸の中に数字を入れて、周りをクルクルと花びらを飾ります。超簡単!
でも、子どもたちはこの数が増えていくことに歓声をあげました。だって、100個たまると自分たちで話し合って1時間すきなことをして遊べるのですから。でも、遊びのうれしさよりも、もっと大きなものがここにはあったと思います。自分たちのクラスに対する“見えない誇り”の感情が生まれるのです。(※この取り組みは、その後、若い教師たちに『ビー玉貯金』という方法で伝えました。『花丸』や『ビー玉貯金』は、知らないうちにけっこう全国に広がっていったように思います)
学級集団というのは、このように外側に見えないけれど、自分たちが納得して作り出した、よい意味での“暗黙の了解=学級の宝物”が学級に生まれる時、前進的なトーンをもちます。
どんなときに花丸の数が増えるか?
1つはその日の日直が『朝の会』で簡単なクラス目標を決めて発表し、『帰りの会』でそれが達成できていれば花丸が1個増えます。目標は、その日、クラスのみんながちょっと努力すれば達成できるような内容です。「上履きのかかとを踏まないように過ごしましょう」とか「休み時間がおわったら外靴を靴箱からはみださないように入れましょう」とか…多くの子たちが守れる内容です。だいたいできていれば「花丸1個ゲット!」(子どもたちの声)となります。
もう1つは、ぼくからのプレゼント。その日の生活の中で、ぼくが感激したり心動かされたりするような出来事があったとき「君たちすごいな。花丸だね!」といってプラスしていきました。これは子どもたちとぼくとの暗黙の了解! 大抵は授業でしたけど…。他にも、全校集会で低学年の子たちと仲良く大繩跳びをしたり、手つなぎオニなどしたりしたときなどは、「君たちやさしい5年生だよ。小さな子たちの笑顔輝いていたね」などと言って黒板に大きく花丸を書きました。「プラス5!」と言ってね。
何だか“あそんでいる”みたいでしたが、子どもたちに感じてほしい“ぼくの教師としての思い”をこうやって伝えていました。
(※この方法が最適だというわけではありません。それぞれの教師が、子どもたちの現状を見て、自分のアイデアを駆使して学級にとってよい方法を考えて行けばよいことです…。2024,5,8記)
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花丸200個いったよ! お祝いの会だ!
【知り知り知り隊スーパーⅤ-Ⅰ】№77(2003,9,11)
「阪神タイガースの優勝より、オレたちの方が早いぜ! マジック7だもんね!」
5年1組は、花丸200個達成が間近に迫ってきました。9月になってマジックは一桁台になり、帰りの会で歓声をあげていたのです。
とうとう、9月9日、待望の200個になりました。(1学期に『100個達成祝い』をしています)
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学級会で『遊びの会』を話し合いました。
バスケットボール、キックベース、ソフトバレーボールの3つが有力候補になって、最後は『キックベース』で決定。
チーム作りのリーダーに愛詠さんと龍輝君が選ばれました。
2人は、水曜日の放課後、教室に残って話し合いました。チームを作って表にして帰って行きました。
※学級通信には2チームのメンバーを紹介。
毎回、風にひるがえる破れた旗を描き、その下にメンバーの名前を書きました。
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※以下は当日の大会の記録です。クラス全員が登場しています。参考までに…。
花丸200個記念…
楽しかったよ! キックベース大会 『知り知り知り隊スーパーⅤ-Ⅰ』№79(9,17)
龍輝君と愛詠さんが「ジャンケンポン」―。龍輝君チームの先攻となりました。
6時間目の学級活動の時間です。作戦会議をちゃんととってありましたので、打順も守備位置も事前に決めてありました。
打つ順番に校庭の並んだタイヤに座りました。空は晴れて試合はバッチリできます。暑さも残っていましたが、でも、もう秋の光…。
みんな全力でプレーをしました。
印象に残るプレーもいっぱい。
あゆみさんが、聡志君のホームラン性の当たりをしっかりキャッチしてみんなびっくり。それから、ライナー性の外野に抜けそうな当たりを、麻衣さんが背の高さを利用してヒョイと手を伸ばして止めちゃいました。
かおるさんと奏子さんはお休み…。「かわいそうだなあ」と、掃除の時間に言っていた子もいました。
坂本君や山下君は、あっちこっち走り回って全力でアウトをとろうとしています。
蒼空君、聡志君、博之君たちは、それぞれピッチャーの役。グランド上をかけ回ります。
友樹君もいいあたりを打ちました。和貴君はファーストで活躍。江里子さん、千晴さん、永井さんも、打ってファーストに駆け抜ける。みんなけっこうやるなあと思いました。
龍輝チームの、矢口さん、大谷さん、永野さん、榊田さん、小野寺さんたちも、負けていなかった。
打つだけじゃなくて、フライもとったり、とろうとしたりしてね。
良君は、ファーストと三塁の方と、両方走っていたような、守備をしていたような…、うん、活躍していたよね。麗さんは、外野を守っていたね。
試合は、逆転、再逆転があり、最後は何と12対11でした。いい試合でした。
ベースを準備してくれた和貴君、かたづけてくれたみんな、よかったね。ありがとう。
栗原さんが、ベースをポーンといつもの体育倉庫の上の棚に投げたら、ゴロンと落っこちそうになったど、そこで止まりました。
『けんかしないで仲良くやりましょう!』が、今日の日直の目標でした。アウト、セーフをめぐってちょっともめそうになったけれど、ぼくの力を借りずに、ジャンケンしたり正しい見方をしたりして、自分から考えを変えたりして、そんなことがあってとても気持ちよくできました。またやりたい!ですね。