ぼくの小さな発見 散歩 2024,4,24 ブログ
ピンク色の花びらが、ぼくの住む集合住宅前の歩道にたくさん舞い落ちて特別な模様を作っている。八重桜の花びら。
その上を歩くときちょっと心が躍る。何だか歩くたびに楽しい歌が聞こえてくるような…。やさしい春の歌だね。
歩道に並ぶ八重桜の木々は、まだ満開。でも、緑の葉をたくさん広げている。変化は刻々と…。
午後、曇り空だけれど散歩に出る。
民家の庭の欅も木蓮も、東高根森林公園のクヌギやコナラも、もうすっかり緑一色。夏色をしている。
※
この日、驚いたこと。
《その1》 牡丹
妙楽寺の境内に色とりどりの牡丹が咲いている。特別の光が庭に放たれたようだ。数日前訪れた時より花の数が多い。赤、黄色、ピンク…。どれも大きな花びらをつけて、いったいどこにあんなエネルギーがあるんだろう。
ここは、紫陽花寺として有名なんだが、今は牡丹が咲き誇る。もうじき芍薬が咲きだすだろう。こちらも楽しみ。
年配の女性グループが牡丹の前で写真をとっている。それから水琴窟の前に行って声をあげた。
「このあいだ来た時より、大きな音を立てていますね…」
《その2》 ツバメ
宿河原駅近くの小さな商店街。通りにある一軒のお店の屋根に小鳥が止まっていた。3羽。
ツバメだ!
いそいそとせわしげに辺りを探索している感じ。
チュクチュクと声が聞こえる。
「やあ、やっともどってきたぞ。確かここだよ、ぼくらが生まれた場所は!」
「そうかなあ…。ああ、でも懐かしい匂いがするね。ここだ、ここだ!」
「今年、ぼくは、ここで巣作りをするんだ」
「えっ、ずるいよ、そんな…」
そんなことを言い合っているみたい。
今年初めて見たツバメだ! たいてい5月下旬頃やってくるツバメたちがもうやってきた。
暖かい風に乗って南の国からここまでやってきたのかしら。
都留文科大学の1号館の入口に毎年ツバメがやってきて巣をつくる。今年もそろそろやってきたかなあ。
《その3》 雑草
散歩の途中、かわいい花をつけた雑草を見るのが楽しい。
ナガミヒナゲシは知っている。ここ数年道端でよくみかける。40~50年前だと思うが、セイタカアワダチソウがあっという間に日本各地に広がったときみたいに強い繁殖力を見せている。道ばたの風景がオレンジ色に変わるのは少し心が痛むけれど。
ツルニチニチソウもあちこちに生えている。民家の庭先から飛び出して…。つる草の仲間かな。これだって帰化植物だろう。
それからユウゲショウが数日前から一斉に咲き出した。
そのユウゲショウにちょっと似て、花びらの大きな雑草の名前が分からなかった。家に帰って『花の図鑑』を開くと、ユウゲショウの隣のページに載っていた。ヒルザキツキミソウって言うんだ。何だか名前を忘れそうだけど、わかったことが嬉しい。
それから欅の木の根元近くに、背の低い小さな小さな赤ピンクの花が咲いている。群生といっていい。でも小さいから場所はそんなにとらない。花はよく見ると1ミリより小さい。それがワッと集まって一塊になって一つの花を作っている。
名前がわかった。ヒメツルソバって言うんだ。これも名前を忘れそうだね。でもうれしい。