教育4月号がやっと届いたよ            2024,3,19ブログ

 教育4月号が、18日(月)の午前中、やっとぼくの手に届いた。

 黄緑色の表紙が新芽のような春の息吹を感じさせる。

 特集Ⅰ・Ⅱと連載の執筆者には、3月11日頃までにはちゃんと届いたみたいだから良かったけど…。

 

 今回、ぼくの場合は2つの問題があったように思う。1つは、ぼくの住んでいる町・川崎市の住居表示が変更されてすでに長い年月が経ち、古い住所では郵便局が配達しなくなったこと。そんなわけで、今年から旬報社から発送されたものが宛先不明で一度戻ってしまったということ。

 もう1つは、ぼくのところに届けられる宅配便の集配コースが、どうも進路からそれているようで遅れがちだということ。

変更された新住所は、何年か前から年間購読の申し込みなど、すでに伝えていると思うが、どうも古いままの宛先で発送されていたように思う。

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 茶封筒を開けて雑誌を手にした時、愛おしいようなうれしいような気がした。

 特集の2つのタイトルもいいよね。

 特集Ⅰは、『ちょっとやってみようかな ―学校と教室にやわらかな風を』。この中の3つの文字、『ち』と『や』と『風』が黄緑色にデザインされている。

 特集Ⅱは、『これからの算数・数学教育を切り拓こう』。こちらは『こ』『算』『切』の3文字が黄緑色だ。

『表紙デザイン』は、伊藤由紀さんとZUZUさん。『本文デザイン』は、内藤由さんとクリエイティブ・コンセプト、ZUZU。デザインは委託している。

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 さて、ぼくは19日の午前中、つまり今朝のことだけど、4月号を読み出した。

 特集Ⅰは、ぼくと友人たちの責任編集だったので、初校や二校段階で修正したところなどが治っているかを確認して後から読むことにした。

 どこから読んだか?

 意外と、ぼくと似ているような読み方をする人もいるかと思うが、終わりの方のページから読み始めた。それらのすべてを紹介できないけれど…

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 例えば、『BOOKS』の瓦林亜希子さんの文章。『大正自由教育が育てた力』(門脇厚司著、岩波)同じ都留文でお世話になった方だからね。しかし、この本は高いなあ。5500円だ。

 続いて『映画評』の坂田和子さんの文章。映画は『かづゑ的』を扱っている。坂田さんの映画評を読むと、何か人間の生き方みたいのを問われているようで、背筋を伸ばされ観に行きたいなと思う。

 朝、ちょっと根を詰めて読んだのは、本田伊克さんの文章。『奈良教育大学附属小学校問題で問われる学習指導要領の法的根拠』。わかりやすくとても説得的だ。短い時間でよく書いてくれたなと思う。

 続いて、特集Ⅱの松島あゆみさんの論文を読んだ。2年生の算数。とてもいい。教え込み的な授業ではなく、子どもたちが生き生きと学び躍動している。算数の時間を楽しみながら生きている。戸惑ったり悩んだり…。そして、子どもたちから生まれた言葉を丁寧に拾い、それを豊かな学びに発展させている。

 特集Ⅰでは、中村清二さんの論文『手紙 若い教師のみなさんへ』を、改めて味わいながら読んだ。4月を迎える若い教師たちと、初めて教師になる若い仲間たちに向けて、励ましとなるような素敵な文章を書いてもらった。

 教育はひとりの人間として子どもや子どもたちと向き合う仕事であること、そこにはその人なりの個性や輝きが現れること、教師としての力量や見通しは様々な試行錯誤のなかで培われ、また教育実践記録を書いてみることの大切さ、それをまた信頼する仲間たちの前で読み合ってみることの大切さや意味などに触れて、やさしく語りかける。「学びのなかにある遊び」に対する鋭い考察も!

 以上、他の連載や特集の論文に触れられなかったけれど、4月に相応しい内容がたくさん詰まっています。

 教育4月号、是非、書店で購入し、読んで下さるとうれしいです。