今を生きる! 12歳の討論会!  『6年1組スーパー学級物語』№281     

                          2024,2,17 ブログ

≪はじめに≫

 『今を生きる! 12歳の討論会』を記す通信がまだありました。今回と明日のブログで紹介したいと思います。子どもたちの鋭い意見が続きます。

 

☆『地球環境の問題』 …  瞳さんの主張

 この日のトップバッターは瞳さん。軽く礼をすると、原稿にチラッと目をやり、後は顔を上げて話しだしました。

「オゾン層の破壊、酸性雨、地球温暖化…。全部、人間がやってしまったあやまちです。二酸化炭素の量をまず減らしたい。それには車を減らすことだ。木もふやしたい…」

 と、述べる。

 朋子さんとまり子さんが指定討論者となり、ていねいに答える。

「人間は、地球と共に生きているんだから、何とかして大切にしていきたい」

 と。

 車を減らせるか―という問題は、みんな考え込んでいました。ソーラーカーとか電池で走る車とか…。この問題はまだ後からも出てくるので続いて考えていくことにしました。

 

☆『英語の授業、高学年は文字も!』 … 直子さんの主張

 直子さんは、前から時々ぼくにも話してくれていた『英語の授業』について、自分の考えをみんなの前で発表しました。

「いま、たくさんの学校で、英語が取り上げられているけれど、ゲームや歌が多い。中学校で役立つような英語ではないと思う。低学年はいいけれど、高学年は文字や筆記も大切にしてほしい…」

 と。

 みんな、取り上げられて内容にびっくりしていました。そんなことも意見を言っていい、話し合えるんだ…と。指定された2人は、早紀さんとあゆなさんでした。2人の考えは“反対”でした。

「発音や口のかたちなど、本物とであえて、少しずつ覚えられるから、今、筆記など入っていくより、今のままがいい」

「楽しい活動を続けながらで、今のままがいいと思う」

 と、発表しました。

 全体的には、“いまのままがいい”という方向が多かったように思いました。

 終わりのコメントで直子さんは、

「やっぱり、筆記を大切にしてほしいです」

 と、自分の考えを大切にして話しました。賛成や反対が自由に話せることはとてもいいことです。

 

☆『体育館について』 … 裕也くんの主張

「ぼくは、小学校からだんだん体育が好きになりました」

 こう話し出したのは裕也君。彼の主張は、体育館の施設や設備についてでした。

 バスケットボールをしていて、区内の平塚小などにも行って、小山台小と比較する眼をもっていましたから、主張します。

「小山台小に較べて、平塚小には更衣室があり、バスケットボールのゴールネットも機械で降りてくる。きれいだ。3ポイントシュートのラインぐらい、せめて小山台小にもつけてほしい」

 と。

 裕之君と裕君が答えます。裕君は賛成意見。自分も平塚小や浅間台小を見ていますから、

「よい体育館にして、たまには小山台小でも試合がしたい」

 と。

 しかし、もう中学校へ行くので、これから変えてね…という言葉も2人から。

 グループ討議をすると、

「大賛成!もっといい体育館に!」

 という声が多数になるかと思ったら、クーラーのときのように、

「いい体育館もいいけど、ぼくたちが卒業してからじゃなあ…」

 という雰囲気です。おやおや…。

「椅子出し、舞台の取り付け、とても大変なんだよ~」

 と、ぼくの考えも出したのですけれど…。