卒業アルバムの写真を撮る  『6年1組スーパー学級物語』№232  2023,12,7ブログ

《はじめに》

 卒業アルバムにのせる卒業写真をとりました。6年1組のみんなは、ジャングルジムの上がいいよというのでそこに登って撮りました。あとは好きなグループごとに、校内のいろいろなところに行って写真を撮りました。そのときの学級通信です。はじめに詩を載せました。通信を書く白い紙を見つめながら、思い浮かぶ言葉を表現してみたものです。

 それから、その日の子どもたちの様子を取り出して書いたものです。(2023,12,7記)

 

《詩》 卒業アルバム      やまざき たかお

ジャングルジムに みんな登った

雨上がりの朝のこと

卒業アルバムの写真をとる

 

笑って 背伸びして

ふるえて

ポーズ

十二歳の一瞬!

 

いま ぼくらは とび去っていく過去をみつめながら

無数の星が とびかうように

自由の時をかけていく

 

その日がきたら…

その日がきたら

どんな思いで開くのだろう

 

卒業アルバム

開かれたページから

ゴーゴーと渦まく 銀河の音がしたりして…

 

               ※

グループ写真も撮りました

「ぼくらは、体育館がいい」

と、生井君や佐藤君。バスケットボールを手にして幸せそうだ。

「上にのぼろう!」

と言ったのは、伊藤さんや渡辺さん、戸円さん。それで体育館のギャラリーから顔を出してガシャリ。

               ※

校長室を選んだのは、市川さん、厨さん、かなえさん、岡井君、北囿君だ。

校長室に行くと、校長先生が…。

「その席で写真とっていいですか」

「いいですよ。でも、机の上が散らかっているなあ」

と、校長先生。

「仕事の途中がいいんですよ」

と、ぼく。

「校長先生の椅子に座る子、いる?」

って聞いたら、サッと手をあげた子がいるんだよ。それは誰か当ててごらん。

 市川さんなんだよね。座って、

「エッヘン」

 なんていばったよ。周りをみんなで取り囲んで、ガシャリ。

               ※

「学校をバックにして撮ってもらうのがいいなあ」

 そう言って整列したのは、池田君、岩瀬君、横山さん、小野寺さん、佐々木さん。校舎を背景に、未来を背負う若者が並んでガシャリ。

               ※

『うさぎ小屋』を選んだのは、神尾さんや鮫島君。それから宮野さん、末永さん、上君。

「中で(小屋の)撮ってよ」

と、鮫島君が網にへばりついた。

五人とも飼育されちゃうよ! みんな動物が好きなんだね。

とうとう、小屋の中で、うさぎ君を仲間に入れてガシャリ。

               ※

屋上が雨上がりで使えなくて、今野君や高木君は『保健室』を選んだ。

「保健室で!?」

と、松井さんが一瞬考え込む。でもみんなやってきた。入船君も高桑さんも。

それで、どんなポーズしたかって?

おもしろいんだ。布施先生に断って、体重計に〇〇君が乗った。針がバーンと動いて、松井さんと高桑さんがヒラヒラをして…。あとは想像に任せましょう。

すごいね。本当に『記念アルバム』だ。

秘密は“その日”にわかる。