夜の11時。
テレビの1時間番組を見終って、パソコンのメール欄を確認すると、若い教師のYさんから、『教育』4月号『毎日がチャレンジ』の原稿が送られてきていた。
返事をするにも遅い時間なので、「無理をして今読むのではなく、明日の朝一番に読むことにしようか…」と考えた。
しかし…。
「いや、それはだめだ。今読まなくては!」
そう思ってすぐ読み始めた。
だって、Yさんは現場で働いていて、明日も朝早くから学校へと向かうのだ。そんな超多忙ななかで、締め切り当日までに原稿を書きあげ、ぼくのところに送ってくれたのだ!
それって凄いことだと思う。何としても期日までに責任を果たそうとしてくれたのだ。それに応えないなんて、申し訳ない。
ぼくは、読んだ簡単な感想をYさんに送った。
Yさん、素敵な原稿をありがとう!
4月号の発売はまだ先だけれど、「Yさんも1年目、学校の歪んだ体質や心無い教師たちの言動に苦しんだんだ。ぼくと同じだ。それでも、こうして子どもたちに支えられて笑顔の日々を取り戻している。よし、ぼくもやるぞ!」―と、若い仲間に熱い思いを伝えてくれて、きっと励ましになると思う。
Yさんを紹介してくれた霜村さんにも感謝。
原稿と言えば、全教広島で大事な仕事をしているKさんからも2度目の原稿をいただく。
文字数の調整、その他小さなお願いを、ぼくの方からしたのだが、組合活動が忙しく、休日もない闘いの日々を送り続けているなかで、Kさんは、その忙しさの合間を縫うようにして、原稿依頼に答え、一文字一文字、多くの読者に伝わるようにと文字を刻みつけ、こちらに送ってくれた。
本当にありがたいことだな、凄いことだな…と思った。
Kさん、ありがとう。
雑誌『教育』の原稿は、こうした執筆者の、今日の生きづらい社会や教育の非人間的な状況にとりこまれることを拒絶し、あるいは少し視点をずらして彼らの思いどおりにはさせずに、人間らしく生きよう、教師としての本当の生き方をしようと、自分を励まし生き続けている人たちの手によって執筆され、その文章が掲載されいる。
ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい。