夏休みが始まる。


 休みと言っても、プール指導、補習、部活指導、校務分掌上やるべきこと、研究、研修…などなど、たくさんの仕事が山積していると思う。

 

 だが、この時期こそ、ひとまとまりの学びができるチャンス。

 手ごたえのある教育書やその他の理論書を読むのもいいだろう。


 ぼくは教育実践記録の書かれた本を読むことをお勧めしたい。

 どんな本を読んだらいいか、それは先輩教師たちが教えてくれるだろう。

 あるいは、教育実践史に刻まれた本を読むのもいい。


 学びをつくる会の仲間たちの本は、ぜひ読んでほしいなと思う。


 優れた本かどうかを見分ける方法の一つとして、ぼくは次のように思っている。

 それは『わたしという人間の原点にせまってくるような深い思索と感動が生まれてくるような本』という視点。

 読み出したら心がふるえ、胸が熱くなり、

 「こんな教室を子どもと創り出してみたい!」

 「子どもの心の躍る実践をやってみたい」

 「こんなしなやかな子ども観、教育観、指導観を持ちたい」

と思うような本とであえるといい。

 その強い憧れが、“現在の私”から、“新たな世界に一歩踏み出す私”へと連れて行ってくれる。


 ぼくは、確信している。

 ≪憧れを持ち続ければ、人は(私は)必ず変わる≫と。


 ぼくは、夏休みがくるたびに何冊か読むべき本を決めて読んだ。

 ほとんど忘れてしまったけれど、読むたびに心が揺り動かされ、熱い思いや憧れが生まれてきた。その燃え続ける熱い思いが、教師としての人生をささえてきたように思う。

 

 岩辺さんがよく話されるが、よい本(優れた芸術や文学を含めて)とよい友人たちは、本当に希望につながる人生の宝物になるだろう。


                        ※


 今日は、朝から学級通信を引っ張り出して、小さな原稿を一つ書いた。

 書き足りないところをこの文字数のなかにどう入れようかと、あれこれ悩みながら進めた。

 何とか書き終えて、午後の5時過ぎプールに行った。1時間ほどおよぐ。

 今日は日曜日、親子ずれがたくさんいた。