昨日の朝、田所さんから連絡があった。
「二子玉川に出かける用事があります。お茶を飲むか昼を一緒にしませんか」
「いいですね。時間を指定してください」とぼく。
「12時半か1時頃にしてくれますか。場所はおまかせします」
「じゃあ、高島屋であいましょう」
約束の時間は、午後の1時とした。
田所さんは、二子玉川に来ることあまりないという。ぼくは、少し早めにでて、お話ができて、軽くランチのできる店をさがした。
12時半、高島屋について紀伊國屋書店で時間をつぶし、それから伊東屋によってちょっと買い物をして、店の入り口で連絡をまった。
「山﨑さん」
という声がして、そこに田所さんが立っていた。都留の大学や学びをつくる会で会うことはあるけれど、二子で出会うのは初めてで何だか不思議な感じがした。
伊東屋から少し歩いて女性客の多い店に入った。ちょっと場所を間違えたかなと思ったが、入り口の4人席へ案内してくれた。
久しぶりの出会いで、まわりの笑い声や楽しいおしゃべりの声に負けないで近況を語りあい、後期の大学の授業についても若干の話をした。
二人とも違った種類のパスタを注文。
田所さんも外食は久しぶりとのこと。
パスタを食べ終わる頃、ちょうどいいタイミングで
「お皿をおさげしてもよろしいですか」と声がかかる。
「ああ、ありがとう」とぼく。
それからしばらくして、田所さんもパスタを食べ終わったころ、コーヒーを二つ持ってきてくれた。決して急がない対応が素敵だなと思った。
ついでにうれしかったこと。
二つのコーヒーカップをのせたお盆に、もう一つ水の入ったコップが乗っている。「あの水入りのコップは別のお客さんのものかな」と思っていたら、ぼくの少なくなっていたコップと取り換えてくれた。
ずいぶん行き届いた配慮で、びっくりした。
「『お水をいただきたい』ってちょうど今、言おうと思っていたんです。ありがとう」
女性スタッフは、にっこりと笑いながら「ええ、わかっていましたよ」というふうに去っていった。
それから1時間ほどお話をして席を立つ。この間、少し入院されていた田所さんが、ゆっくりと元気になられている様子、うれしい。