子どもの日にすべての原発が止まった。これは希望とつながるだろうか。

 子どもたちにどのような地球環境を残していくか。新たな選択が問われている。

 そして、ぼくら自身の生活や文化の在り方も…。

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 どこかの本に書いてあったけれど、「今回の福島の原発の事故によって、日本の国土の大切な部分が放射能によって失われたとも言ってよい」と…。

 また、「除染、除染と言っても放射能は、現在ある位置から別の場所に移し替えられるだけだ…」と。

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 ここ数日、「子どもと遊び」についての本を読んでいた。

 ぼくは、子ども時代に『Sケン』はしたことがなかったけれど、子どもの生きる姿を見ながら、休み時間に毎年寒くなると『Sケン』を紹介し、子どもたちの全身を使って遊ぶ姿を励まし、楽しみ、見守ってきた。毎週、毎時間休み、数か月も続けて…。

 ここでは、子どもが子どもになる!何だか見ているだけで幸せになった。

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 子どもと遊びは学校では主流にはならないけれど、学童や少年少女センターなどでは、もっとも重要な活動になる。

 しかし、今日の学校で、子どもの生きづらさを受け止めながら、子どもの成長と発達を支えていくためには、この子どもと遊びへの視点を欠いてはならないのではないか。

 校庭の土にまみれたり、寝転んだり、花壇の土と戯れたり、池や川の生き物を探したり、落ち葉の下の小さな生き物たちを見つけたり…、子どもは好奇心いっぱいで自然に働きかける。でもその土壌や落ち葉が汚染されているということの辛さ…。

 この五月の連休を、子どもたちはどんな過ごし方をしたのだろうか。