『小さな学びの会』―。教育&社会科ゼミを、荻窪駅近くの増田さんのM小学校をお借りして実施した。
この案内は、田所さんが作って、いつも加藤さんがメールで会員に連絡してくれる。
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今回の提案者は薮内さん。『つくる、つながる、楽しい教室』をテーマに、生き生きと日々の実践を語ってくれた。
「本当に、教師を辞めなくてよかったです。辛い一年があったけれど、それがあって今の楽しさがあります。こうして学びあう仲間、聴いてくれる仲間の中でお話ができることがうれしいです」
薮内さんは最後にそう語った。
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いいなあと思ったことはいっぱいある。
第一に、子どもたちとどんな教育を目指すべきかその本質をしっかりとつかんでいること。上からの「教育改革」の押しつけや、教科書の学びの枠組みだけにとらわれないしなやかな視点を持っている。
第二に、しなやかでゆるやかな眼差しを持って子どもと日々を生きている。子どもたちを丁寧にうけとめ、ギスギスと追い込むような実践を展開していないこと。
それは、子どもが内側から納得しつつ主体的に学ぶ姿勢を励ましている。
第三に、書くことを柱に、日記やつぶやきノートなど多様なその時期にあった実践を模索し、子どもたちとつながり合い、丁寧に子どもの言葉を読み解き励ましていること。
忙しい中で、よく自分の実践をまとめてきたなあと感心した。
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参加者はいっぱい。新しい仲間も加わって…。
Oさんは、京都から東京に引っ越してきて、今回この会に参加してくれた。久しぶりにあえてうれしかった。
Mさんは、遠く秦野からやってきた。今年から教師になったRさんやN君、Mさんたちの瑞々しい声も加わった。
Mさんのお話を一つ紹介しておこう。
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「第一週は、叱ることなく楽しく日々を過ごしました。でも今週は、隣のクラスの主任の先生から『あなたのクラス、ちょっとうるさいんじゃないの』と言われて、注意することが多くなってしまいました。でも今日のお話を聞いて、子どもたちとまた楽しく日々を過ごしたいと思いました。
それで、叱ることが多かったのですが、びっくりさせられたこともありました。
金曜日のことです。朝、始業前、教室に向かうと、他のクラスは全部電気がついて子どもたちが元気に過ごしていたのですが、私の3年1組は電気がついていなくてシンとしていました。あれっと思って教室に入りました。だれもいません。
『わあ、みんな教室ボイコットしたのかなあ』と心配になりました。ところが…です。ロッカーとか教卓の下とか机の影にみんな隠れていて、わたしを驚かせたんです!」
お話を聞いてまたまたうれしくなった。こんな子どもとのやり取りができるって素敵なことですからね。
ぼくは、言いました。
「ぼくもねやられたことがあってさ、時々、朝ね、教室のドアに隠れてやってくる子どもたちを驚かせたりしたんだよ。」
教師退職の歳もこんなことをしていたんですけど、面白いよね。