新学期が始まって子どもたちと過ごした1週間。
さまざまな子どもの姿が見え始める。新任教師には、この1週間がとても長くつらかったのではないだろうか。
描いていた教室風景が、シナリオ通りにはいかない。
ノートにメモしていたやらねばならぬことも一向に進んでいない。
しかし、保護者会や学年会、学校の仕事の分担…が次々に進んでいく。夜は仲間から声がかかる。
「バレーボールをやるよ。疲れをとろう」
「えっ、それって余計に疲れるのですけど」(これは心の中のつぶやき…)
「大丈夫、仕事はね、みんなとのつきあいを終えてからするものだよ」
まさか、最近はこうしたことを平気でいう先輩はいないとおもうけどね…。
「飲み会に行こう…」
明日の授業が心配ですけれど…。そうしたことがとても口に出せないのではないだろうか。
でも、やっときた金曜日だ。心がほっとする。
ついでに、スポーツも心の疲れや悩みを取るうえでは、けっこうよいこともあるけど…。これは人によるかな。
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でもね、ぼくの体験からだけど…。この超多忙な1週間を乗り越えたんだから、あなたは絶対大丈夫ですよ。少々のことは乗り越えいかれます。
それから、できる努力はするけど、眠る、食べる、遊ぶ等の生活リズムは作っていこう。今日を乗り越えていけば明日が来ます。そうやってコツコツと子どもと向き合っていく。
二週目に大切だとぼくがいつも思っていたのは次のこと。
何か一つの教科のどこかの単元で、授業の集中をつくり出せるといい。
子どもたちが学ぶ雰囲気になり、発言したり、発言を聞いたりできる時間をつくろう。それができれば、多少のトラブルがあっても教室に安定した時間、空間が生まれる。
全部の授業でなくていい。準備したなかで一つでも、ほんの瞬間でも子どもたちと創り出した授業の時間に、「あっ、いまみんなと授業しているなあ」と思えるような時間ができたら、それは宝物にりますよ。