今日は、午後の1時から法政大学で『教育学講座』の編集会議。

 市ヶ谷の駅を出ると満開の桜道。車道の横の小高い歩道に沿って花見を楽しむ人たちがいっぱい。笑顔がはじけている。

 会議は途中休憩をはさんで4時半まで続いた。お昼はコンビニで買ったサンドウィッチですませる。

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 かもがわ出版の編集者Mさんが近づいてきて言った。

「『みんな悩んで教師になる』の本、できました!」

 そういって1冊の本が手渡される。うれしい。とうとうできたんだ。

 これはすでに紹介したように、昨年の夏の教科研大会の『終わりの集い』をもとにして加筆した本。当日の集会の内容に、雑誌『教育4月号』の宮下聡・佐藤博対談を掲載している。

 さらりと読めて、しかも読みごたえがあって、「よし、教師の仕事がんばるぞ」と思う。

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 自宅に帰ると霜村さんから一年間をまとめた『ラブレター』が届いていた。

 霜村さんは、子どもと生きる日々にこだわっていたが、同じ学校に残れないことになってついに今年3月、現場を離れることになった。

 お疲れ様。生きづらさを背負う子どもたちや保護者の孤立化と子育てへの悩み、教師として生きることの困難…、そうしたものが一度に問題として浮上してきた時代に、彼はそうしたものを温かく受け止め、豊かな実践をつみあげ、人間のつながりをつくり出してきた。たくさんの人たちが彼の実践によって励まされてきただろう。

 現場を離れることはさみしいけれど、また大切な場所で活躍してくれると思う。