品川で学習会。夕方の6時過ぎ、下神明の駅で降りた。なつかしい。

 辺りを見回した驚いた。大間窪小が消えている。荏原3中もない。跡地はマンションがいっぱい立っている。しばらく歩くと、よかった、よかった!大間窪小の新しい看板が見えた。消えていないんだ。建築中なのかな…?子どもたちはどうしているのだろう。

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 第5出張所の3階に行く。AさんやKさんたちが会場準備をしていた。大先輩のO先生もいらっしゃる。

「先生、年齢をこの間、計算しちゃいましたよ。今は、80歳を越していますよね。全然変わらないで、お元気そうでうれしいです」

「そうなのね。80歳を超えてしまって。でもそれを言わないで…」

 O先生が、昔とまったく変わらない姿で、少女のように微笑みながら答えてくれた。

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 開会をまっていると、一人の背の高い先生が現れた。

「先生、Mと言います。港区で先生のお話を聴かせていただきました。今回も楽しみにやってきました。ぼくは、先生のご存じのFさんと友人です」

「港区には一昨年と昨年の夏でしたか、出かけて行ってお話させていただきました」

 そんなお話をしながら、ぼくが恐縮しているとMさんはさらにこんなお話をされた。

「先生のブログを、よく見ています。愛読者ですから…!」

「ええっ!」と息をのむ。

 何だか急に恥ずかしいような…気持ち。

 Mさんも学習会が始まって自己紹介のとき、こんな風に話された。

「何だかいつも先生の近くにいるような感じで、今日お会いしたのが不思議な感じです」と。

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 今日いただいたテーマは『4月を元気に迎えるために…。子どもの思いや願いに応える学級づくり』。テーマに添いながら、いくつかの話をしていった。

 真っ先に話したことは次のこと…。

 「みなさんの自己紹介をお聞きして強く思いました。この会は素敵なみなさんが集まっていらっしゃる」と。「管理や統制など様々な圧力が、教育現場に下されていますが、それに負けないで、みなさんは固い枠組みに縛られた教育を少しずらしながら、納得のできる本物の教育、子どもたちとの関わりや授業づくりを目指している人たちだということ。そのことがとてもうれしいし、勇気づけられました」

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 結局、8時40分くらいまで2時間近く、お話を続けてしまった。2年目の先生をはじめとして若い仲間の教師たちもたくさん集まって下さりお話をきいてくださった。とてもうれしかった。

 帰りぎわにTさんという方がいらして

「教え子が4月から都留の1年生になります」と話してくださる。びっくりした。そういえば、小山台高校出身の学生や戸越公園近くに生まれ品川の小学校から来ている学生もいたっけ。

 不思議なような、でもうれしい繋がりを今日もまた体験した。