寒さが続く。太陽が出ているけれど風が吹くと氷が頬を撫でるようだ。

 今日は日曜日。朝の5時に一度目が覚めて冷たい水を飲む。7時半頃まで眠りたいなと思ったけれど、6時50分には起きてしまった。

 新聞を読む。読書欄などに目を通していると、岩波文庫から『フランシス・ジャム詩集』が発売されたのを知った。買いに行こうかなと思う。

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 午前中は書きかけの原稿を書く。ほぼ終わったところで、大学の講義についての最終レポートを読みはじめた。『生活指導論』のレポートはおよそ200枚。厚さにして数センチ。一枚一枚読み続ける。読んでも読んでも高い山が続いて終わらない。

 うれしいのは、「生活指導についての見方が変わった」「子ども観が変わった」…、そんな内容と出会えること。

 幼い子どもたちの心の中に、大人顔負けの思いや考えがあることに気づいてくれている。いじめをはじめとする様々な問題行動を、一方的で管理主義的な解決方法に頼ることの危うさにも触れている。校則やきまりについても、その意味を問いながら、不合理ない内容や、子ども無視の押しつけ校則や、教師や学校の都合で決めている内容の問題を問うている。スポーツの民主的な在り方にも触れて。

 また休み時間や遊びの大切さについて書いている学生もいる。

 後期の授業だけだったけれど、叱る、押し付ける、恫喝する等が生活指導ではないことを深く理解してくれている。

 学級づくりの豊かな展開や学級会をはじめ子どもたちが話し合ったり討論したりすることの大切さについても。

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 夕方、少し外を散歩してふたたび読み続けた。何とか8割近く読み進めて終わりが近くなる。

 若い友人たちに紹介されていた大野更紗さんの『困っているひと』を読む。難病と壮絶な闘いを今もなおつづけている若い女性のドキュメント。闘病記。日々、生き死にのところで必死に生きている人のいることを知る。