12時頃まで仕事をして、その後、新宿に出かけた。

 鞄の中に、文庫本1冊、手帳、筆記用具を入れて…。

 文庫本は講談社文芸文庫『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』(庄野潤三著)。

 これは1982年、著者61歳のときに「文学界」に発表されたイギリスのロンドン旅行記。著者の愛するチャールズ・ラム(1775~1834)のゆかりの地を訪ねるお話。

 ぼくは、チャールズ・ラムを一つも読んでいないし、庄野の書くカタカナ名や地名等がまったくわからない。それなのに読む。どうしてだろう。

 これが不思議だ。わからないなりに、とうとう終わりに近くなった。

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 新宿紀伊国屋の地下街の食堂で、昼食をとる。黒酢うどん。食べ終えて、しばらく本を読んでいた。あまり長くいると迷惑になるので、客が増えたところで切り上げる。

 教育雑誌のコーナーで、クレスコを買い求める。今月号の特集は『ベテラン教師は、今』。霜村三二さんの文章や、佐藤博さんの教師の本棚の紹介文が載っている。

 それから『作文と教育』誌や『生活指導』誌を手に取って見た。

 『生活指導』誌の終わりの方に、4月号から隔月刊にすることが書かれていて驚いた。友人の佐藤くみ子さんが執筆している。

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 それから近くのジュンク堂に寄ったけれど、長くいると本を買いたくなる。帰ることにした。自宅で明日の授業のレジメを印刷する。新しいパソコンと印刷機だからちょっとやり方が違って戸惑いながら仕事をしている。