金曜日の夜、銀座にでかけて映画『サラの鍵』を観た。
フランス政府はパリ警察を使って、パリの町に住むユダヤ人の家族を一万数千人近く、男に女も子どもも老人も一斉検挙しナチに協力していく。忌まわしい歴史の記録だ。
過去が今が重なり、歴史の中でぼくらの生がどのように今とつながり刻まれているか問いかける。決して忘れてはいけない出来事として生きていかねばならないと…。
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これと同じテーマを扱ったDⅤDを12月に借りてきて観ている。それは『黄色い星の子どもたち』という映画だ。ナチスへの協力によって子どもたちは囚われ生きて帰らぬ人となった。
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今日は、一日、机に座って原稿と向かい合っていたが、夕方食事をするために一人で外に出た。本やさんを歩く。文庫本の棚に映画とつながりあう本を見つけて購入した。朝日文庫『アウシュビッツを一人で生き抜いた少年』。
戦時下のドイツ社会におけるユダヤ人一家がたどる運命を描いた本には、児童文学に『あのころはフリードリヒがいた』(リヒター作・岩波少年文庫)がある。若い時代にこの本を読んだとき心が辛くふるえるようにして読み進めたことを覚えている。