今日はYさんからのお手紙の紹介。
『この冬は5冊本を読みました。『一瞬の風になれ』(1巻~3巻)と『モモ』です。どれも素晴らしい本でした。中でも『モモ』は、私が生まれる何十年も前に書かれた本のはずなのに、今現実に起きている問題を突いていて、とても驚きました。本を閉じてふっと私の周りを“灰色の風”が吹いた気がしました。気のせいですよね。
先生の周りにも“灰色の男たち”が潜んでいるかもしれません!
どうぞ気をつけて!!!』
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そうか、若いみなさんにとってはミヒャエル・エンデ著『モモ』は遥か遠い昔に書かれた本なんだね。驚きました。
うん、それにしても『先生の周りにも“灰色の男たち”が潜んでいるかもしれません!』には、ドキリ!
今というかけがえのない時間を、誰かに売り渡してしまうことって、ありそうでドキリです。何かを得ようとして自分の大切なものを失うことって本当にありそうです。
子どもたちも、未来を先取りしようと焦らせられながら、いつまでも未来のため、未来のためといいながら、今を空洞化してしまうのですね。そして、いつまでも明日を追いかけ続け、気づいた時には本当の私をうしなっていたりしてね…。
そんな子どもの生きる姿をみると悲しくなります。
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今日は、原稿に取り掛かってみたのですが、納得いかず…やれやれです。