ぼくにできることは

 午前中、マンションの総会があった。二年間、理事を務めてきた。今日でやっと一区切りがついた。ほっとしている。

 人とのつながりについて考えさせられることが多かった。同じ人間だけれど、生き方やこだわり、考え方に大きな違いがあって、それぞれの人生で大切にしたものや得意とするものがぶつかりあう。それから、なんとか折り合いをつけ納得して終わる。

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 大阪のダブル選挙の速報がでた。苛立ちや不安を与えられる日本社会の状況の打開を願う人々が何を選び取るか…。強く強く、誰かを何かを叩くことで、自己にふりかかる不安や痛み、辛さの代替をしているのかもしれない。これは、怖い状況だ…と思う。

 大切なものを、知らぬ間にふみにじる行為。その場しのぎをするのだが、いっそう不幸せな状況に手を貸すことになっているのだけれど…。とぼくは思う。

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 悲しみや憤り、なんとも説明できない思いがして、テレビ画面から立つ。サッカーのオリンピック予選、日本対シリア戦は後半だけ見た。部屋にこもり本でも読むことにした。思い立ってパソコンを開くとSさんからのメールが入っていた。読んで元気をもらう。

 ぼくらができることは何か。凄いことはできない。でも少なくともぼくにできる仕事から逃げないこと、このあたりから少しずつ歩いていこうと思った。