小さな原稿を書く

 午前中、原稿を書く。雑誌『教育』4月号『子どもの風景』に載せる文章だ。昼食後は、その文章に添えるカットを描いた。何度か書き直すのだけれど納得のいくものがなかなかできない。

 その後、本屋さんにでかける。

 帰ってきて再び鉛筆を走らせる。

              ※

 雑誌『教育』12月号が発売された。特集テーマは『いつまで続けるのか?「観点別評価」』―。佐藤博さんの司会で中学教師たちの座談会から始まっている。特集を全部企画編集しているのも佐藤さん。第二特集は『グローバリズムと教育実践』

 この号には『学びをつくる会』のメンバーがたくさん出ている。お世話になっている久冨先生、佐貫先生をはじめ、会のメンバー渡辺恵津子さん、今泉博さん、本山明…。

 そして大谷猛夫さんが『世界の子ども・若者事情』⑦で東ティモールの子どもを扱っている。佐藤博さんの映画評は『コクリコ坂から』。大谷さんは、独立しているけれど道路も言語も教育も困難な東ティモールに自分の足で入っている。

佐藤博さんの書く『コクリコ坂から』を読んでいたら、映画の一場面一場面が甦ってきた。なぜそれがぼくらの心を捉えるのか、その理由が彼の文章でわかった。

人間の深いところに蓄積された感性・感情・認識と結びつくようなかけがえのない一瞬の人物やものの動き、それが、あの映画の中で的確に描き出されているからだということ…。