目黒『さくらプラザ』で

 寒い。雨が降っている。革ジャンを着てストールを首に巻いた。こうすると寒さが全然ちがう。時刻は夕方の5時半だった。

 狛江時代の友人、佐藤くみ子さんに声をかけられて『目黒生活指導を考える会』の11月学習会にでかけた。今年の例会をみたら佐藤博さんも8月にいらしている。

 大井町線に乗り自由が丘で東横線に乗り換えて祐天寺で降りた。古い街並みの商店街を真っ直ぐ歩くと駒沢通りに出る。しばらく歩いて斜めに南下する大通りを5分ほど行くと目指す『さくらプラザ』に着く。訪れるのは二度目かな…。

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 教科研の友人、小池さんもいらした。この会の企画主催者の一人。組合の委員長のKさんも。懐かしい。久しぶりだ。前回の講座のときお話を聞いてくださったIさんとも出会う。学芸会の第一日目だというのに駆けつけてくれた。

 参加者はいろいろな方々がいる。この会の豊かな運営に驚く。

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お話のテーマは『のぞいてみよう子どもの世界』。どんな話をしようか、頭の中がまだ整理できていなかったけれど、今日の子どもの生きる姿を全体的にとらえながら、教室の困難や希望を『子ども観』『指導観』等を問いながら語ることにした。

少し難しいような話をしてしまったけれど、みなさんが暖かくきいてくださった。当初、1時間と決めていたのに、結局90分くらいしゃべってしまったようだ。

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2年目の若いKさんの感想を聞いていてそのしなやかな視点、子どもの捉え方に驚いた。小池さんと共に学びあい『子ども観』を豊かにしているのだろうなと思った。参加者の一人Yさんが今日の教育のあり方について厳しいご意見を述べられて感動した。

『いまの教育は目に見える成果を求めていますが、教育で本当に大切なのは目に見えないものですよ。例えば子どもたちの中に何もない、そうした現実と出会うとき、ないものの中に何を見出していくのが教師の役割でしょ…』―。こうした趣旨のお話をされた。鋭い視点だなと思った。こうした人たちが、学校の回りにいてくださるととても心強い。

終わって佐藤さんやIさんたちと食事をする。昨日に引き続いてビールを一杯。ほっとして帰る。