学校現場に電話した

 「5時を過ぎて15分たった。そろそろいいかな…」

時計を見て時刻を確認する。それから、二人の若い教師が勤務している学校へ電話を入れた。恐る恐る…。

月曜日の5時だ。新たな一週間の一日目。今週の予定を考えると気にかかることが山ほどだろう。若い二人の教師は校内を駆け回っているかも?いや、教室で仕事かな?それだったらいいけれど。校務分掌の会議中かもね。

             ※

Yさんの学校に電話した。

「はい、M小学校です。Yといいます」

 びっくりした。学校にかけたのにピタリとYさんが電話口にでるなんて。

「今、忙しい?大丈夫?」「はい!」

 そんな会話から用件を話した。忙しかったのだろう。ぼくの送ったメールをまだ読んでいなかった。

 それからTさんに電話。こちらは携帯電話。数回の呼び出し音の後、Tさんの声が聞こえる。少し疲れているかな。心配になる。

「学芸会に向けて頑張っています」

「子どもたちの力は“もういいかな”という状態を、後一押しして、もう一山越えるの。すると彼らはグンと力を伸ばすんだ」

               ※

 Yさんからはうれしい報告があった。

「同じ地域内の国語の研究会でUさんと一緒になりました。仲良しです」

「へえ、それはよかった。彼女は大学時代、卒論を仕上げるためにぼくの学校まで来てくれたの。『学びをつくる会』にもおいでって言ってるんだ。池袋までは、ちょっと遠いけどね。彼女にもよろしく伝えてくださいね」

「研究会で一緒になって二人で話していたら先生とつながったのです」

 Uさんが元気に活躍している様子をきいてよかったなあと思った。