学びあい語り合う一日
木曜日、コンビニで朝ごはんを買いゼミ室へ行く。お湯をわかしてお茶を入れた。静かな大学構内だ。
午前9時10分。4年ゼミの時間。次々にみんながやってきた。
「先生、印刷してきます!」
今日は、卒論のプロットを提案する日。全員が提出してくれた。一人ずつ内容を読む。「なかなかいいね」
卒論への気構えができて第一歩が切られたのだ。
頑張れ!『卒論』という知的集中を要する長いマラソンが始まっ
た。休むのも寄り道するのも自由だ。自らをふるいたてて進むしか
ない。
※
午後から3年ゼミ。Tさんは教育実習が数日前に終わったばかり
だというのに今日の討議用の報告文書を作ってきてくれた。凄い!
10人のゼミ生の半分近くが教育実習に行っている。だからメン
バーが少なくて寂しい感じ。でも夏休み中に提出されていた前期レ
ポートを冊子にしておいたので読みあい感想をのべあった。1冊の
本を読み終えたわけだが、それぞれの感想の視点が違っていて、ま
た内容の違いがあって聴いていると楽しい。深い学びになる。
※
今日は『臨床教育学研究』の広木克行さんの論文を読んでいた。
不登校問題への視点の歴史的変化と最近の子ども理解への厳しい批
判を含んでいて教えられる。
ブログを開くとゼミ生のH.Y.君からのコメントが入っていた。
彼は今日、都内の学習会に出た後、新宿の本屋さんで『臨床教育学
研究』を見つけて購入してくれた。
「読んでいて深く心が動かされました…」
そんな文章を寄せてくれた。著者たちの臨床教育学の視点に立つ
論文の豊かさを深く学び取ってくれていることがうれしい。