市ヶ谷で

 雑誌『教育』の編集会議二日目。有楽町線に乗って市ヶ谷駅で下車。きょうは1番出口から地上にあがる。堀端を歩いていくとカレー屋さんがあってそれから小さなレストランがある。「今日はここで食事しようかな」なんて楽しいことを考えながら歩く。

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 休日の法政大学の警備は厳しい。建物の入り口に警備員が立っている。中に入るとエスカレーターもエレベーターも動いていない。4階まで階段を上っていく。

 朝の9時から12時まで時間をかけて雑誌『教育』の特集テーマについて話し合い。ぼくもちょっと発言してテーマが決まるのはいいけれど、このテーマの担当は山崎さんやってね」などと言われる。重い責任がかかってきて「わぁ、参ったなぁ」と思わずつぶやく。

 『若い教師の教室物語』(仮称)の新連載は決まった。4月の新しい本からのスタートだ。全国の若い教師たちに登場してもらおう。

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 終わってみんなで誘い合って食事に行った。ガヤガヤ市ヶ谷駅の方に歩いていったらポケットの携帯がなる。佐藤広美先生からだ。

「佐貫先生とご一緒ですか。みんな市ヶ谷駅で待っていますよ」

「ええっ、ぼくらは飯田橋の方に来たよ」

「どうします。分かれて食事しますか」

 そうしたら何と佐藤先生が言った。

「じゃあ電車でそっちに行くよ。佐貫さんは自転車で行くから…」

 凄い。電車に乗って合流するとは!

 市ヶ谷駅近くの坂道にあるおすし屋さんに入った。結局1時間半近くそこでおしゃべりしながら食事をした。

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 高知のHさんは昨夜の飛行機で東京に来た。これから飛行機で帰るという。秋田からいらしたS先生も夕刻の飛行機とのこと。吉益さんは新幹線だ。

「明日からまた学校ですね」

「こちらと学校とで気持ちの切り替えをするのですよ」

 帰りの新幹線は大丈夫だっただろうか。東海地方が相当の雨が降っていたようだ。