雨の中、赤提灯が似合う町

 雷鳴が遠く過ぎ去ったけれど、路面を打つ雨音は大きい。大井町線に乗り大岡山と白金高輪で乗り換えて三田に出た。

 夕方の6時から、都教組港支部主催の夏の学習会があった。会場は三田機械工具会館。支部長のNさんと会う。一昨年もここでお話している。

 会場で懐かしい顔と出会った。一人は東海林次男さん。教科研大会で『靖国神社のフィールドワーク』の講師をつとめてくれた。

「フィールドワークでは、お世話になりました。ありがとうございました。みなさん、喜んで下さっていました」

「今日は、山崎さんが来ると言うのでどうしても会いたくて、お話を聞きたくて来ました」

 恐縮してしまう。うれしい。

 もう一人はAさん。新しい学校の二人の若い教師と一緒に見える。

「久しぶりですね。元気ですか」

「先生も、元気そうでうれしいです」

 東海林さんもAさんも品川時代の仲間だ。司会をしてくれた執行部のFさんも品川時代の仲間の一人。みんな懐かしい。

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 構えず自由に思いつくまま語る。あっというまに時間が過ぎていく。まずい、もう少し内容深く触れなくては!

 終わった後、若い教師たちがとても喜んでくれたのがうれしかった。

「『学びをつくる会』においでよ。若い仲間がいっぱいいるよ」

と話すと「行きます!」と瞳を輝かせて応えてくれた。

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 Nさん、東海林さん、Fさん、Kさんとぼくと五人で飲む。Nさんが両脇に赤提灯の並ぶ路地を先にたって歩いていく。Nさんが案内してくれた店は、その路地からさらに石畳の路地へ入った一軒のお店。おいしい。珍しいものをたくさん頂く。