久しぶりにネクタイをして
今日は都留文科大学の主催する現職教員教育講座。県の教育研修センターの『10年目研修』にも指定されている。
5時半に起きた。電車が事故にあったりして遅れたら申し訳ない。久しぶりにネクタイをして早めに家をでた。8時40分頃ゼミ室に着く。
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部屋で講義の準備をしていたら「おはようございます」と元気な声が飛び込んできた。4年生のYさんとIさんだ。
「Yさん、I県から戻ってきたんだね」
「先生、講義の資料とかお持ちしましょうか」
「ありがとう。君たち、ぼくの講義に出るの」
「はい!」
会場に行くとゼミ生のHさんもやってきた。
最初杉本先生の開講のお話。ぼくの講義は10時から。テーマは『子ども理解と学習指導』。12時に終了。午後の講義は、田所さんだ。『学習意欲を引き出す学びづくり―社会科教育を通して』がテーマ。明日は鶴田先生と植村先生の講義。
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午前の講義を終えたとき、一人の男性が近づいてきて挨拶をされた。おや、どなただろう。
「3年Hの父親です。日頃お世話になっています」
「えっ、Hさんのお父さんですか!驚きました。N市からわざわざ都留までいらしたのですか」
Hさんのお父さんとお母さんは中部地方のN市で教師をなさっている。小田原の教科研大会にもいらしてくださったそうだ。N市でぼくがお話をしたときも会場にいらしたという。
今回はご夫婦で研修に参加されたとの事。お母様ともご挨拶をした。よかった。
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お二人との挨拶が終わったとき、今度はMさんのお母さんがいらした。Mさんもお母さんも、現在40人を越える6年生を一人で教えていらっしゃる。もうこのことを聞いただけで尊敬してしまう。
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午後の田所さんの講義が終わった後、ゼミ室でお話をしてそれから車に乗せていただいた。雨がポツポツとフロントガラスに当たる。車は中央高速のカーブをしなやかに右へ左へと曲がっていく。灰色の空と暗緑色の山の影が次第に闇に沈んでいった。
「少し渋滞だから、7時半を過ぎるだろうね」と田所さん。
車は静かに走る。テールランプが目の前に列をなして続いている。桜新町まで送っていただいて地下鉄で帰った。
この間は岩辺さんと和光大学で素敵な時間が持てた。今度は田所さんと学びの連続ができた。うれしい。
帰りにちょっと笑い話。
「田所さんもネクタイをしてきたね」
「いや、山崎さんがネクタイをしているのをみて、ぼくもしたんだよ」