台風で大学休講に

 朝のニュースを聞いて驚いた。中央本線の高尾・大月間が不通だ。どうしよう。今日は5限の授業がある。昼ごろには列車が動くのではないか。

 11時頃、大学に行く支度をした。立川まで行って様子をみよう。そのときふと頭をよぎるものがあった。埼玉に住む佐藤隆先生はどうしているだろうか。ちょっと連絡してみた。すると、すぐに電話口に。

「先生、今日は大学は。今、もう都留にいらっしゃるのですか」

「いや、自宅ですよ。今日は大学は休校です。朝から全日ね」

「えっ、そうなんですか。大学のホームページを見てみます」

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そうだよね。都留に住む学生がいっぱいいるからって、全員がこの町にいるわけではない。甲府や八王子、山梨県や東京都、神奈川県などから通う学生もたくさんいる。大学の教師たちも同じだ。電車が不通で授業ができるわけがない。ぼくはまったく機転がきかない。自分でも驚くくらいぼんやりしている。

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どうしようか。今日は臨床教育学の最終講義でレポート執筆の日。これができない。困ったが仕方がない。明日、でかけて教務に連絡して提出レポートにしよう。 

これを書いていたらゼミ生のN君から連絡があった。

『明日1限の授業のために先生は都留にこれからでかけますか』と。

びっくりした。『明日の朝早く行くよ。もし雨が激しくて電車が動かなかったらまた休講になるね』明日は、電車が動いてほしい。