えっ、ぼくが

 木曜日、自宅に帰ってメールを見ると、佐貫先生からの『お願い』文書がある。常任委員みんなへの連絡かなと思って気楽に開けるとぼくあてだった。読んでみてあわてた。

『教科研東京大会の大会要綱に実行副委員長のひとことを書いてほしい』と。「ええっ!何でぼくが…」。続きを読んでさらに驚く。締め切りは3日後の17日(日)。急の急だ。それにぼくは、この数日を使って頼まれた他の原稿を書くことを決めていた。予定が狂ってしまった。どうしよう…。

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 「今回の大会の実行副委員長を引き受けてほしい」と佐貫先生や何人かの方に頼まれてずっと固辞してきたけれど、教科研の常任としてほとんど仕事をしてこなかったから、名前だけという感じで引き受けた。何かしないと申し訳ないような気がして。

 書くことも何も決まっていないのに引き受けたのは、多くの人たちが大会成功のために数ヶ月前から実務を進めている。そのことを考えると、ぼくなど本当に名前だけで申し訳ない。それで、じっと黙って受け止めた。それでも、ぼくにはまだ気持ちの整理がつかない。「17日までに書けなかったら謝ればいいや…」

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15日は朝から学生の授業感想を読み通信を作る。16日、昨日は大会要綱のことが頭にあって取り掛からねばと思っていたが、結局小説など読んでいた。昼過ぎやっと観念して2時間ほど集中する。5時から歯医者の予約があってでかけた。その後本屋へ。夜は仕事にならない。ついに今朝は決意して6時に起きた。午前中になんとかぼくの思いをまとめて執筆し送る。大会はぜひ成功させたい。