樋口有介の本

 書店の平積みに樋口有介の『ピース』が並んでいた。ひさしぶりに彼の本を読む。知らない人が多いだろうな。1950年、群馬県前橋市生まれ。作家。

 読み終わって玄関の本棚にポンと置いた。そのとき思わず「あれっ」とつぶやいた。「彼の本をぼくは結構読んでいるんだ」

 数えてみたら10冊もあった。意識はしていなかったのに、いつのまにか彼の本がたまっていた。

 みんなそれぞれ、こだわりの本を読んでいるだろう。一度好きになると、作家の描く作品世界の雰囲気に慣れ親しんで漂い始める。忙しいときの気分転換にぴったりだ。

 今日は文庫本になった重松清の『せんせい』を読んでいた。面白かったら石田衣良の『5年3組リョウタ組』みたいに学生たちに紹介しようと思った。

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 やっと原稿を何とか形にした。字数がちょっと多い。テーマにふさわしいのか悩みながら少しほっとする。