おいしいね
ゼミの時間に思わぬお土産が登場する。この間は愛知県の『八丁味噌饅頭』。3年生のSさんから。うまい。それから1週間後、新潟の『笹だんご』がやってきた。やはり3年のKさんね。やったね。そして先週は岩手県の『かもめの卵』。これは4年のYさん。
おみやげの包み紙を、開けてくれるのを待つ時間が楽しい。都留にいて何と全国各地のお菓子が食べられる。夢みたいだね。
「先生、おみやげです」
今朝もHさんの声。
「どうしたの。故郷に先週帰ったわけじゃないでしょ」
「お母さんに連絡して送ってもらったのです」
「ええっ、わざわざ送ってもらったの」
「ええ。みんなからおみやげ頂いていたでしょ」
「…!」
うれしいけど言葉がない。
「伊達巻なんて書いてあるよ。しゃれた絵もついてるね」
Gさんなんてもうちゃっかり食べながら言っている。
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今日は自宅に帰ってメールを見たら、コメントが入っていた。今回出版された『学級崩壊』の本を6冊も購入してくれた。神奈川の「わた」さん。どこかでお会いしているのだろうと思う。うれしい。それから、先日のT大学の授業後声をかけてくれたIさんのコメントもあった。
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本といえば、昨夜のこと。大学会館の小さな部屋で感想レポート
を読んでいたらドアを叩く音がする。時刻は午後の10時だ。
ドアを開けると田中昌弥先生が立っている。大学から今宿舎に着いたばかりの姿で。
「『学級崩壊』の本をありがとう。面白いから大学で全部読んでしまいました」
「わあ、それはうれしいです。ありがとうございます」
わざわざ感想を言ってくださるために声をかけてくださったのだ。