吉益さんたちと書いた本
新しい本が高文研から出版されました。『学級崩壊 “荒れる子どもたちは何を求めているか”』という題名の本です。
本の帯には次のような言葉が書かれています。この本の内容をわかりやすく表していますのでそのまま紹介させてください。
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―子どもが投げつけてくる「死ね!」「教師をやめろ!」の罵声。なぜ子どもたちはそこまで荒れるのか?
教師の苦悩を赤裸々に綴った記録をもとに、その背景に迫り、学級立て直しの道を探る!―
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昨年3月、同じ高文研から『新採教師はなぜ追いつめられたか』(久冨義之・佐藤博編)が出版されました。とてもおおきな話題になりました。こうした本の出版によって少しずつ教師たちへの世間の眼差しが変わってきました。今回の企画も、その続きとなっています。
第一部が『(座談会)若い教師たちが直面した子どもの荒れ』―。教師2年目から4年目までの若い仲間たちがその困難を率直に語っています。若い仲間たちの置かれた状況がとてもよくわかる座談会です。
第二部は『ベテラン教師が遭遇した試練』、ここでは友人の吉益敏文さんが『荒れる学級の中で悩み続けた一年間』のまさに赤裸々な手記を寄せています。わたしは、この吉益さんの手記を受け止めながら、これまでの私が体験した子どもたちの姿を思い出しながら『苦難をくぐり抜ける道を探る』という文章を記しています。
第三部は、教師歴8年目の花城先生の手記。ここでもまた率直に子どもたちの困難な状況と教師の苦悩の日々が描かれ、生活指導研究会の優れた実践家である斉藤修氏や篠崎純子氏が花城先生をふくめて分析の座談会をしています。
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とても読みやすい本です。どの記録からも『ハッ』とするような新しい発見があり、子どもの見方、指導のあり方、教師の生き方を考えさせられます。たくさんの人たちに読んでもらいたいと思っています。