教科研5月集会

 明治大学で教科研の5月集会が開かれた。今日は、午前10時から午後の4時ごろまでたっぷりと…。

 会場には15分前に着いた。京都から吉益さん、北海道から福井さんなどがいらしていてもう席に着いている。会が始まる頃には100人を越す参加者。席がない。窓際や真ん中の二つのテーブル席の間に椅子が置かれた。都留の学生たちもたくさん参加している。

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 午前中は、佐貫委員長の熱い思いの込められた『五月集会発題』があり、その後、福島大学の佐藤理(おさむ)氏の『福島から―震災・原発事故の中の地域・教育・大学』という特別報告があった。

 授業を再開した学校の放射線量をめぐって、文部省や県教委のいう安全性に対する疑問や意見が多く出た。小学生や若者たちへの影響についても質疑が交わされる。

 ぼくは、原発について詳しい状況を知る努力をこれまでずっとしてこなかった。これからしっかりと学んで行きたいと思う。

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 お昼はおにぎりでも買いに行こうかなと思っていたら、ちょうど田中昌弥先生と3人の学生たちが食事に行くという。仲間に入れてもらった。三省堂などがある古本屋街の方に向かって坂を下り洋食屋さんに入った。

「昌弥先生、このあたりの地図に詳しいですね。学生時代、このあたりにはよく来ていたのですか」

「ええ、よく来ていました」

「お友だちと?」

「いえ、一人で…」

「…」

 読むべき本や面白そうな本を探して、目を輝かせながら古本屋を歩く若い学生時代の先生の姿を思い浮かべてちょっと楽しくなる。

 ランチの量は多かったけれど、おしゃべりしながら楽しく食べていたらお皿は見事に空っぽだった。3人の学生たちと先生のお皿も勿論!

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 午後の部は1時頃から始まる。テーマは『東京の新自由主義改革を検証する』。都教組の児玉さん、町田の宮下さん、江戸川の原田さんが、それぞれの立場から報告された。困難な東京の教育の現状が浮かび上がる。ぼくは、品川で長く教師をしていたので「今回指摘される問題の渦中にいたなあ」と思った。

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 終わって夏の大会の準備会、実行委員会があった。始めの集いや終わりの集い、公開講座等確認される。

 教科研の夏の大会は法政大学で8月6・7・8日(土・日・月)。6日は公開講座が午前中(教師の豊かさを刻む素敵な内容がいっぱい)、午後は佐貫委員長の基調講演と金子勝氏の講演、そしてチェルノブイリで被爆したウクライナ生まれの歌手・バンドゥーラ奏者、ナターシャ・グジーさんのコンサートがある。

 二日目は分科会。三日目の午前中が分科会で午後は、終わりの集い『教師として生きるあなたへのメッセージ』の企画を用意した。ベテランも若い教師もみんな集まって元気になろうと。

 困難を生き抜いてきた若い仲間の教師たちの発言と参加者の自由

討論があって、最後に佐藤博さんの講演がある。         

 若い仲間の教師のみなさん、学生の皆さん、ベテラン教師のみなさん、誘い合ってこの日みんなで集まりませんか。新しい仲間との出会いを作りましょう。

8月8日は月曜日ですが、夏の自主研修の一日として今から是非計画にいれておいてください。