新宿でお酒とスウィーツ
「4月29日、集まろうね!場所は新宿、時間は5時半。紀伊国屋」
卒業した4年生のゼミ生たちと3月の卒業式の日、約束していた。4時過ぎに新宿に着いた。東口改札口から地下を通って紀伊国屋
へ。待ち合わせ場所は5階だ。
本当は児童書売り場の8階に集まる予定だったのだけれど、ぼくの記憶違いで間違えて5階にしてしまった。メンバーがそろうまで、一人ジュンク堂をぶらぶらする。講談社文芸文庫で加賀乙彦の『帰らざる夏』、中井久夫氏の『災害がほんとうに襲ったとき』(みすず書房)を購入。あわせて4100円。連休中に読めるかな…。
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5時半。時間だ。みんな来るかな。
階段を上っていたらみんなに会えた。そろったメンバーは関東近県に散らばった6人とぼくだ。院に行ったMさんが新宿の店を予約しておいてくれた。街をはしゃいで歩く。
「この日を待っていたんだから!」とTさんや仲間たち。
「教師になったら、まず五月の連休までを何とか乗り越えようね」と話していた。その日が来たのだ。まずは自分にご褒美だね。
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再開を祝してお酒で乾杯! 自由におしゃべりするのがいい。ほっとできる瞬間だから。職場の飲み会も楽しいけれどちょっと気を使うでしょ。だんだん子どもたちの話がでてくる。
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8時になって外に繰り出した。まだ帰るには早い。
「ねえ、甘いものを食べに行くかい」とぼく。
「うわぁ~、賛成」とみんな。相当食べているけどね。
中村屋に入る。あまいものをみんな注文した。ランチみたいな食事をした人もいたけれどね。また、そこでおしゃべりしてワイワイ食べた。
9時。解散だ。別れるときに言った。
「夏には都留の臨床教育学会があるよ。教科研の大会もある。学びをつくる会の学習会も5月、6月とある。参加するといい」
「はあい、行きます!」
学校から外に飛び出して、すこし違った風に当たるといつの間にか心がやすまり体がやわらかになる。子どもや教育、学校、仲間たちを見る眼も替わってくる。
今回の集まりは、ゼミの同窓会みたいなものだ。メンバーが少しずつ増えていって、つながりあい元気になればいい。