4月の授業の工夫

 若い仲間の教師のみなさんへ。

 新しい学級の1週間が過ぎて第2週に入りました。子どもたちの名前はもうすっかり覚えましたか。

 休み時間、ワイワイいいながら子どもたちと夢中になって遊ぶ姿が目に浮かんできます。そして、給食準備にてんやわんや。掃除の時間はもう無我夢中!

 授業も毎時間、頑張ったでしょうね。悔しい思いもしたでしょう。

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 第2週、第3週を楽しく過ごすために、ぼくの授業の工夫を伝えておきます。それは、一つの教科の一つの単元をとても大切にすることです。この時間がきたら子どもたちの学びの体制ができ、発言が生まれ、楽しかったなあといえるような連続する学びを作り出すのです。そうすると、その授業を中心に子どもたちの教室や授業への喜びと信頼が生まれてきます。でもこれは得意教科をつくらないと初めての教師にはまだ難しいかもしれませんね。

 ぼくの場合は2年生~5年生までは国語の最初の物語教材を大切にしました。ここに全力を注ぎました。学級便りにも子どもたちの学びの風景を掲載していきました。ひとつの学級の物語として展開していくのです。子どもたちがグイグイと食いついてきて、発言するって楽しいなとよくつぶやきました。

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 6年生の場合は、国語は勿論、歴史を中心として4月の学びの重点としました。期待をこめて歴史の授業を待つ子どもたちです。教材を自分で選び発見や討論によって学びを進めていきます。歴史の得意な子は、勿論、出番を作ってあげます。子どもたちは、みんな歴史の授業が大好きになりました。これは1年間続けていく学びとつながります。そのかわり休日の一日を全部教材研究についやしたこともあります。でも、楽しいことですよ。

こうした4月からの学びが一年間のクラスの学びの風景を支えていきます。

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 さて、あなたは何で勝負しますか。理科でも体育でも家庭科でも算数でもいいです。一つの教科が集中し始めると、他の授業でもよい結果が生まれます。