明日は神戸へ

 夕方から教科研の常任委員会があって神楽坂にいった。地下鉄にのり九段下で乗り換える。ホームに無言で立つ人々。眼差しが何だか内側に向かっているようだ。

 いつもの坂道を下ると、若者たちが5・6人おしゃべりをしながら登ってきた。

 会議では、震災のことが大きな話題となり三月集会中止を決定した。それから第4回シンポジウムは、内容のこともあり延期を決める。第5回シンポジウム『子どもと教育実践のための教育学を求めて』は、5月21日に実施予定。

 6時には会議を終えた。

 7時過ぎ、自宅に向かう。丸い月が出ている。今夜も東北地方は相当に冷えるだろう。

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 ゼミ生のSさんから連絡が入る。「I県に帰省します。4年生の卒業式に出られなくてごめんなさい」と。気にしないで!と思う。いま一番大切なことをすればいい。彼女のお父さんが被災地の援助を要請されて自宅にはお母さんが一人だという。家族が近くにいたらどんなに安心だろう。

 東京都内の大学の多くが卒業式をとりやめた。入学式や前期授業開始を5月に延ばしたところもあると聞く。

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 明日は日本臨床教育学会の設立総会がある。心の中に少しでもエネルギーが生まれたらいい。