卒業式典は中止だけれど

 都留文科大学の卒業式のホールでの式典が中止になった。ホームページで確認すると学部ごとの認定式はあるという。出かけてあげたいなと思った。電車がどうなるか不安だった。

 田所さんから電話があって、卒業式の日、都留の大学に車で向かうという。4月から彼はここで社会科の授業を受け持つことになっている。

「送っておいた資料や本の整理があるから車で一緒に行こう」

うれしいお誘いに感謝する。

「ありがとう。お願いします」

「じゃあ、S駅で…」

「車が混まないといいね」

              ※

 東京の学校も様々なところで地震の影響を受けている。教科研の友人が勤務する私立のT学園も地震当日200人の小中高生たちが家に帰れなくて宿泊したようだ。

「小学生の1年生や2・3・4年生は泣かなかったけれど、6年生が泣いていたんだよね。子どもたちの心を丁寧に聴き取ってあげないといけないなあと思いました」

 これを読むと、被災地の学校の子どもたちのことが、さらに重く迫ってくる。

               ※

 朝から、教育学に関わる論文を一つ読んで、メモを取り簡単な感想にまとめた。これは、原稿化する必要はない。佐藤広美さん、本田さん、小池さん、それに私の4人の学習会で使う発言メモ。考えていることがうまく整理できないけれど、思いつくままにパソコンを打った。気がつくと午後の2時になっていた。

 ついでにモーリス・ドベスの『教育の段階』を再読。ゼミ3年生の教員採用試験の推薦書を頼まれていたのでそれを書く。