連絡あり

 夕方弟から連絡が入った。心配していた甥っ子の妻になる人のお母さんが岩手県のR市で行方不明だったが連絡がついたとのこと。津波から逃れて避難所にいてくれた。よかった。

 テレビでは避難所の中学生が、生きることへの希望を模造紙に書いて体育館にはりだしていた。

「ぼくらにできること。みんなを元気づけられたら…」と。

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 日本臨床教育学会の設立総会は実施しますとのメールも入る。心配して連絡してくださったのだろう。

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 さて、身辺のこと。

 3月の始め、ゼミの3年生たちに、この春休みに読んでおいてほしい本を紹介しておいた。それから児童書か小説を読んでおくという課題も。4月の始めのゼミ合宿で、読んだ本などの交流もしたいと思っている。

 私の方は、原稿を一つ書き終えて地震の前日に出版社に送った。まだ書かなくてはならない原稿がいくつかあるけれど今はもう書かない。

 大学が休みなので、ふだんなかなか集中して読めない専門書に目を通し、小説なども読む。

 『走れ!T校バスケット部』松崎洋著。文庫本になって2冊でている。楽しみながらスポーツや部活のあり方を考えることができる。Sさん、読むといいよ。

 『荒野』桜庭一樹著。これは文庫本で3冊。12歳の少女『荒野』の成長物語。思春期の入り口からその真っ只中へ。鎌倉の町を舞台に少女の戸惑いや驚き、新しい自分との出会い…、そのまぶしいような日々が描かれる。

 この間、ゼミの4年生と鎌倉の町の小町通を歩いていたから、なんだか荒野が大好きな『うさまん』を食べながら、向こうから弾むように歩いてくるような気がする。