ゼミの卒論発表会
12時半。大学は春休みに入っているけれど研究室にゼミ生が次々にやってきた。今日は、私のゼミ生だけの卒論発表会だ。一人、30分をかけて発表する。これだけの時間があると研究の具体的な話ができる。
「机の配置を換えますか」
「そうだね。秋の卒論中間発表会のときのようにしよう」
「席はどうしようか。自由でいいか」
窓側に発表者の机を置いて、あとは二本の大きな机の列に、それぞれ向かい合って座る。総勢18名。壮観だ。
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1時。いよいよ発表開始。私は言った。
「この間の臨床教育学コースの発表は要旨が中心で、わずかな時間しかありませんでした。今日は、たっぷりと時間をとりました。研究の具体的な話が聞かれます。4年生にとっては大学生活最後の授業とも言えますね。思い出に残る時間にしてください」
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一人ひとりの発表は、具体的で面白い。子どもの姿や聴き取った先生の味わいのある言葉が次々と報告され、考えさせられる。
私は、発表を聞きながら一人ひとり記念写真を撮り、ゼミ生たちの感想交流のあと、簡単なコメントを述べた。勿論思いを込めて!
途中休憩を入れて終了は5時半。やりとげたみんなに拍手。
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大学の近くのお店に行って、みんなで一つの大きなテーブルを囲んだ。「カンパーイ!」グラスをぶつけ合う音。鍋料理、ピザ、お刺身、そしてから揚げ…。「お腹がすいたね」と言いながら、パクパク食べる。それから2時間あまり、わいわいがやがや楽しいひと時を過ごした。