4月から教師の仕事に取り組むSさんへ

 生活指導論のテストに変わる授業レポートを読んでいた。すると4年生Sさんの思わぬ文章に出会って胸が熱くなった。レポートの課題に答えた後、最後に追伸のように次のような文章がつけられていた。

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『半年間この授業を学べたこと、山崎先生に出会えたことは本当に良かったと思います。毎週、先生のやさしい口調で話す姿は、見ていてとても勉強になりました。先生にもっと早くから出会いたかったです。子どもたちとの思い出を楽しそうに話す先生は、とても素敵でした。私も山﨑先生のように、子どもの成長を見守れる先生になりたいと思います。4月からは臨採の予定ですが、現場の空気に負けず、しっかり勉強していきます。半年間、本当にありがとうございました。先生のレジュメは大切に保管します。…

 言おうか迷いましたが、先生のブログ読んでいます。先生が現役の時のブログは、涙を流しながら「子どもに愛される先生になりたい!」と思いました』―。

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 Sさん、今日もこのブログを読んでくれていますか。私は、こんなお手紙を頂いてとてもうれしく思いましたし、励まされました。あなたの4月からの挑戦を応援しています。

 まっすぐにあなたの胸に飛び込んでくる子どもたちや、もじもじと遠くからあなたを見つめる子ども、幼い頃から悪態をつき、突っ張って生きることしか知らない子どもなど、様々な子どもたちとこれから出会うでしょう。でも、Sさんの『子どもに愛される先生になりたい』という思いは、必ず子どもの胸に染み入るような、つながりや関係をつくりだし、子どもたちの生を励ましていくことでしょう。

 Sさん、いつかまたどこかでお会いできるのを楽しみにしています。一緒に、子どもや教育、そして教師として生きる日々を語り合うことができたらうれしいです。厳しいときやうれしいとき、語り合う仲間をつくり、励まし合って生きていって下さい。