若い仲間からの寄せ書き

 昼食を終えて学校に帰ってくると、新採2年目のAさんから声をかけられた。「先生、S室に来てください!」

 ドアを開けると拍手が鳴った。若い仲間たちが並んで迎えてくれた。びっくり! お別れのセレモニーは、もう全て終わっていたと思っていたから…。

 そこにいたのは、矢口西小で数年間、夜の教育実践ゼミを続けてきたが、そこに参加してくれた若い仲間たちだった。Sさん、Yさん、Mさん、Aさん、Oさん、Kさんたちだ。

 拍手の中、寄せ書きと寝心地のいい枕のプレゼントをいただいた。寄せ書きは、かわいい桜の花びらや小さなランドセル、上履き、黄色い帽子などが散りばめられている。そして、黒い紙にホワイトのペンで、美しい文字がびっしりと並んでいた。

 一人ひとり、思い出とあふれる決意が書かれていた。若い仲間たちから頂く、かけがえのないプレゼント。幸せだなと思った。私は、彼らから教師として生きる夢やパワーをたくさんいただいた。寄せ書きには、今日参加できないH先生やS先生、T先生たちの言葉も並んでいた。

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 うれしい言葉を紹介させていただく。

○M先生から… 二年生『スーホの馬』では、山崎先生のような授業をしてみたいという思いから必死にたくさんのことを聞き、何とかやりとげることができました。

 学習発表会『オズの魔法使い』、まるで山崎先生が魔法使いのようでした。…。

○S先生から… 先生と学年が組めて一番の幸運でした。先生のような“哲学のある、真に優しい教師”を目指して頑張ります。…。

○N先生から… 先生の勉強会に参加させていただき、時代の流れや様々なしがらみに捉われず、本当に子どもたちのことを考えて授業づくりをされているその姿勢から、たくさんのことを学びました。

○Y先生から… いつも山崎先生が子どもと接している姿を見て「いいなぁ」と思っていました。子どものことを考えていて、私もそうなりたいと思っていました…。

○A先生から… いつも子どものことを第一に考えて行動している山崎先生!!そんな先生と二年間ご一緒させていただき感謝の思い出いっぱいです…。

○K先生から… 先生に出会って、初めて『教師』に憧れを抱きました。先生に出会っていなければ、僕の人生は、また変わったものになったかもしれません。山崎イズムを受け継いだものとして(笑)恥ずかしくない生き方をしていかなければと思っています。

○O先生から… 山崎先生からかもし出される雰囲気、話し方、子どもへの接し方…、全てがこの世界に飛び込んで初めての私には大きな影響がありました…。

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 実際の私は、失敗ばかりで落ち込んだりはしゃいだり、いろいろみんなに助けてもらっている教師だけれど、若い仲間たちからのメッセージの中に、いくつかの真実もあると思う。教師を終えるんだから、そのへんはこのブログの読者の方も許してください。