若い教師たちと

 今日は、『学びをつくる会』『学びのWA』主催の『教師入門講座・はじめのいっぽ』実施の日でした。教師を希望する、あるいは新採教師として活躍する若い仲間たちが、池袋の会館にたくさん集まっただろうな…。毎回、キラリと瞳を輝かせて学ぶ若い仲間たちに出会えて、励まされる。大きな未来を感じてうれしくなる。

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 わたしは、昨年からの約束があって今回は出席できなかった。ごめんなさい。尾張一宮市教職員組合主催の若い教師対象の学習会に参加した。

 「いつも官製研修では寝てしまうのですが、前回初参加して、先生のお話は最初から最後一度も寝ないで聞きました。こんなことはじめてでした。それで、今日は友だちを連れてきました」と若い仲間が何人か。組合など入ってないというのに、呼びかけあって参加してくれた。うれしい。

 組合員はとてもわずかなのに、400人近い市民を集めて、教育集会を20年間続けていると言う。言葉にできないくらい凄い。教師一人ひとりが、信頼され、民主主義や子育てを大切にしあう人々がつながりあっているのだろう。

 今日の集会成功のために、全力で組織された野田委員長をはじめ、多くの皆さんの思いがいっぱい伝わってくる会だった。私が励まされる。ありがとう。

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 愛知教職員労働組合の鬼頭さんも、遠くから駆けつけてくれた。帰りに名古屋までご一緒する。駅で思わぬプレゼントをいただいた。

「これ、作ったのですよ。先生にお渡ししようと思って」

 小さな丸いお菓子の筒を開くとティッシュが柔らかく詰められていて、それをどけると、中から素敵な手作りの人形が表れた。トトロと「まっくろくろすけ」。柔らかな水色のトトロ、黒色のトトロ、銀色のトトロが小さな丸い木の輪の上に乗っかっている。美しい紅葉の絵の上に。思わずため息がでてしまう。

「どんぐりでできているのです。耳はスイカの種ですよ。スプレーで色を吹き付けて作りました」

 私は、何と言ってお礼を言ってよいかわからなかった。

「ありがとう。私の机の上に大切な置物がならべてあるのですが、そこに飾らせていただきます」と答える。

 私の机の上のには、右にたくさんの本が積み上げられ、前に必要な本が並び、辞典等がおかれている。その真ん中にスタンドがあって、そこに小さな頂物の人形たち(どれもとても小さい。子どもたちからいただいた手作りの人形もある)が飾られている。うれしいから、その仲間入りをさせてもらった。

 ちょっと辛いときとか、疲れたとき、また、まとまった仕事を「やるぞ」というとき、そっとその人形たちに触れる。2Bの専用の鉛筆を何本か削ることとこの人形たちに触ることが、私の仕事はじめのおまじないみたいになっている。感謝。